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鮫肌文殊と山名宏和、と林賢一の「だから直接聞いてみた」 for ビジネス

ルノアールの素晴らしき従業員教育の賜物 絶妙なタイミングでお茶が出てくるワケ

文=林 賢一

担当者 いえ、その時の働いている従業員のミスだと思いますね。

──モーニングセットの時も、お茶はもらえるんですか?

担当者 はい。

──お茶って、お代わりしてもいいんですか?

担当者 はい。

──あのお茶自体は、そもそも何茶なんですか?

担当者 煎茶、緑茶になりますね。

──あれは単品では売ってないんですか?

担当者 そうですね、はい。業者の方から取り寄せております。

 というわけで「ルノアールのお茶を出すタイミングは、飲み物を半分飲んだら」というシンプルかつ明確な法則が引き出された結果となった。知らなかった!

 つまり、従業員さんたちは、こんなふうに常に目を光らせているのだ。

 「あの客、どこまで飲んでるんだ?」

 客の飲み物の減り具合を調べるのも、仕事の一環だからだ。できる従業員は、さらに一歩進んでいるかもしれない。

 「あの客は3分の1まで飲んだな。もう二口でお茶だな」

 細かい。芸が細かいよ、ルノアール。恐れ入った。

 これからルノアールで過ごす時は「半分」というラインを意識しながら飲むと、よりルノアールライフが楽しめるに違いない。「半分」のラインを過ぎた時、従業員さんたちはキラッと目を光らせ、ムービングを始めるのだから。
(文=酒平民 林賢一)

林 賢一

林 賢一

1979年、五反田生まれ。脚本、構成。学生時代から古舘プロジェクトで修業。参加作品は、『トーキングフルーツ』(フジテレビ・火曜深夜24時25分~)、ドラマ『恋とか愛とか(仮)』(広島ホームテレビ・木曜深夜24時15分~)、舞台『古舘伊知郎トーキングブルース2014』、アニメ『脇役目線』(WOWOW)など。映画監督・入江悠と仲間たちによる映画メルマガ【僕らのモテるための映画聖典】で「映画のカット数を数える」という無謀な企画を連載中。

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