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ネイティブ並みに英語を話せるようになる究極の学習法「英語人格」を作る話題のスクールを訪問!

文=編集部
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ネイティブ並みに英語を話せるようになる究極の学習法「英語人格」を作る話題のスクールを訪問!の画像1ネイティブを交え、リラックスした雰囲気で、
英語人格を育むことができるDEL。
 TOEICで900点以上取ると100万円、800点以上なら30万円を報奨金としてもらえる制度が話題のソフトバンク。ソフトバンクに限らず、英語がビジネスパーソンにとって必須のスキルというのは今や常識だ。しかし、英語を学んでもネイティブ並みになる人と、いつまでも片言の英語しか話せない人がいる。一体その違いは何だろうか?

 一風変わった英語教育で話題の英語スクール「ドクター苫米地英語脳ラボ(通称DEL)」を取材した。

「それは人格の違いです」

 開口一番そう答えるのは、DEL校長の米津香保里氏だ。

「人格の良し悪しが学習能力を決定しているという意味ではありません。日本人で英語がネイティブ並みに話せるようになる人は、“英語人格”を新たに獲得できた人なのです。私は英語スクールを主宰して多くの英語ネイティブを育てた経験から、ハッキリと断言できます」

 街で外国人に道を尋ねられると、急に愛想笑いを浮かべ、片コト英語を喋る奇妙な自分が顔を出す。たしかにあの時の自分は、別人格になっている。

「英語力向上の鍵は、英語人格を作ること」という米津氏の説には説得力がありそうだが、そんな彼女が上手に人格を形成した事例として紹介してくれたのが、同ラボでチューターを務めるマリアムさんだ。彼女は日本語、英語を含めた4カ国語を話すマルチリンガルで、実際、彼女に日本語で話しかけてみると、即座にきれいな発音の日本語で返された。

 マリアムさんは、15歳までアメリカで育ったため、英語がネイティブ。16歳の時に来日した彼女は、当時日本語がまったく話せなかったため、ゼロから日本語を学び始めたそうだが、それにもかかわらず、わずか1年で日本語を習得。日本人と何ら遜色ないパーフェクトな日本語を話せるようになったのだという。

 ちなみに、パキスタン人と日本人のハーフである彼女は、パキスタンの国語であるウルドゥー語のほか、同系言語であるヒンディー語も流暢に話せるというが、米津氏によれば、彼女のように多言語を話す人の特徴は、言語によって人格が変化していることにあるのだそうだ。

 例えば、日本人なのに、英語で話す時には外国人のような身振り手振りを行い、発言もストレートな物言いになる人がいる。これは、前頭葉にある抽象度の高い言語運用ネットワーク集団が、日本語と英語でレイヤーが分かれていることから生じる現象なのだという。それがあたかも人格が変わるように見せているらしい。

「しかし、マリアムのように上手に“日本語脳”と“英語脳”など、言語ごとに脳のレイヤーが分けられる日本人は多くありません」

 その理由は、間違った英語教育を受けているからだと米津氏は指摘する。

 日本での英語教育のほとんどは、“日本語脳”を使った英語教育だ。英語を日本語に訳したり、英単語を日本語の意味で理解したり、文法を日本語の解釈で覚えたりと、日本での英語教育はすべて日本語を介して行われていて、いわば、“日本語脳”に英語をインストールするようなやり方だ。しかし、このような学習法は、脳科学的に間違っているというのだ。

新しい言語を習得するプロセスとは

 米津氏によれば、言語は常にその国の文化や風習、思考傾向の影響下にあり、そこに独特の“臨場感”が形成されている。外国人が日本語をマスターすればするほど、日本人と同じような思考パターンを持つようになり、日本の文化が好きになっていくのも、日本語によって日本への“臨場感”がリアルに感じられるようになったからなのだという。

ネイティブ並みに英語を話せるようになる究極の学習法「英語人格」を作る話題のスクールを訪問!の画像2DELチューターのマリアムさん。彼女の日本語習得法もDELで生かされている。
だが、日本語脳を使い、日本に“臨場感”を持ったまま、英語が話されている国の“臨場感”を同時に持つことは不可能とのこと。脳が混乱するだけで、より臨場感の強い言語が優位になり、新しい言語を習得することを妨げてしまうのだという。そして、日本人がいつまでも英語が習得できない理由は、ずばりこの点にあるらしい。

 では、どうしたら日本にいながらにして英語人格を作ることができるのだろうか。

 それには、英語の“臨場感”をリアルに感じられる環境を作り、英語漬けになることだという。英単語の意味もフレーズも英語で考えるような環境を作り出す。さらに肝心な点は、その臨場感を楽しめること。その空間にいることが苦痛な状態では、英語脳構築はうまくいかないのだそうだ。

 そうはいっても、そんな空間を作りだすことは難しい……と思いがちだが、ヒントはある。

 それは、マリアムさんの行った独特の学習法だ。

 5年前にはじめて日本に来た16歳のマリアムさんは、まず、小学生しかいない公文式の教室に通い始めた。英語の教室ではなく、算数の教室だ。当然、周りの小学生は日本語しか話せないため、彼女に容赦なく日本語で話しかけてくる。

 最初、マリアムさんは小学生たちが何を言っているのか全く理解できなかったそうだ。分からなくて質問しようとしても、彼女は英語しか話せない。英語を理解できない小学生には英語での質問も不可能なため、日本語を日本語で理解するしかない状況となった。

 そうしていくうちに、マリアムさんはだんだん日本語の意味が理解できるようになっていった。「いす」が何か、「すわる」がどういう意味か、「かみ」が何か、「かく」がどんな意味か。

 一つの単語が分かるようになると、それに関連する単語が連なって分かるようになり、それが連続的につながっていることも理解できるようになる。

 それでも分からない単語や表現が出てきた時には、それを「音」として記憶し、同じ「音」が出てきた時の状況から、その「音」の意味を理解するようになっていったという。

 しかも、子どもたちとのやりとりは、マリアムさんにとって非常に楽しい体験だったそうだ。

 これがまさに、すでに習得した言語脳を使わずに、新しい言語を習得するプロセスだ。マリアムさんが日本語を習得したロジックは、英語習得でも同じなのだ。

「英語を習得する場合、日本語を一切介入させない状況を作り、楽しみながら、英語の意味を英語で理解しようとする習慣化が必要となる」(米津氏)というわけだ。

ネイティブ英語を習得した人の“共通点”

 さて、DELで英語をネイティブ並みに習得した人の学習法を研究したところ、面白い共通点が見つかったそうだ。ここでは2つの共通点を紹介する。

1. 分からない単語が出てきても、かまわず先に進むこと

 英語ネイティブの外国人と話している時や、DVDで英語のドラマを観ている時、英語の雑誌を読んでいる時などに、分からない単語が出てきてもわざわざ調べず、かまわず先に進む。

 マリアムさんが日本語を習得した時、分からない単語は「音」として頭の奥に置いていたように、とりあえず「そういう単語があるようだ」という感覚だけを持つ。

 英語臨場感の中で学習すればするほど、何度も同じ単語が現れ、その都度、同じような状況であることが五感で分かるようになる。そして意味を理解する。

 たとえば、“sure”という単語は、状況によって「どういたしまして」という意味で使われたり、「もちろん、喜んで!」という意味で使われたりすることが、感覚で理解できるようになってくる。

 単語は状況によって意味が変化する。まずは、単語が使われている状況や雰囲気をつかむことが重要なのだ。

2. 間違いをおそれず、とにかく積極的に話すこと

 語学を短期間に習得できる人は、積極的に間違う能力を持っている。自分の感覚で捉えた表現を、口に出して表現してみて、他人がどう反応するかで、それが正しい表現なのか間違った表現なのかを確認するのだ。

 これは、子供が単語を覚えるプロセスと同じ。言葉を覚えたての子供は、間違った表現をした後に、大人が正しい表現で修正してくれるのを確認して覚えていく。

 間違うことで、本能的に「正しい表現を学ぼう」という意識が活性化し、記憶しやすくなる。これは脳科学でも解明されてきたメカニズムだ。

 マリアムさんが日本語を習得した時にも、積極的に自信の無い日本語を話して、子供の反応からそれが正しいのか間違っているのかを確認し、短期間に日本語を習得した。「積極的に間違う」からこそ早く習得できるのだ。

 人より早く英語人格を獲得する人は、人より何倍も積極的に間違った話し方をしている。完璧を目指していたら、いつまでも話せるようにはならない。間違うことを躊躇しない人ほど、結果的に正しい表現を身につけることになる。

 正しい学習法で英語を身につければ、誰の中にも英語人格が育ち、英語人格を身につけると、英語臨場感を感じられるものに親しみを感じるようになり、さらに加速度的に英語をマスターできるようになる。この好循環を回していけば、誰もが確実に英語を話せるようになるーーそれが、米津氏が語る、究極の英語学習法だ。

 これまで英語学習に何時間費やしても成果が出ない、という人は、日本語脳に無理矢理英語を詰め込もうとしているのかもしれない。

●ドクター苫米地英語脳ラボ(DEL)の詳細はこちらへ

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