GJ > 競馬ニュース > 【徹底考察】ノンコノユメ  > 4ページ目
NEW

【徹底考察】チャンピオンズC(G1) ノンコノユメ「ダート界の未来を背負う『大器』は本来の姿を取り戻せるか。去勢がレースに与える『真の影響』とは」

【この記事のキーワード】, ,

 基本的に器用さに欠け、小脚の利くタイプではないノンコノユメは最後の直線まで大きく動かない。だが、前走は直線の短い川崎ということもあって、最後の直線を待たずに積極的にポジションを上げた。4コーナー4番手は、この馬にとってキャリアで最も前の位置取りである。だが、それが結果的にスタミナ切れに繋がり、本馬以上にバテていたコパノリッキーはかわしたものの、後ろからサウンドトゥルーに差されたということだ。

 実は、前々走の帝王賞でも4コーナーで5番手と積極的に運んだが、勝ったコパノリッキーには3馬身半差を付けられたばかりか、上がり3ハロンでさえ0.4秒の差を付けられている。ここから考えられるのは、こういった競馬がノンコノユメには向いていない可能性が高いということだ。
新パートナーのR.ムーア騎手は、とにかく研究熱心で有名な騎手だ。おそらく、そういった傾向は掴んでいるだろう。したがって、本番では昨年のように直線までほぼ動かない競馬をする公算が高い。そうなるとこれまでの走りから、上がり最速を記録する可能性はかなり高いが、同時に展開に大きく左右されることも事実だ。

 昨年は1000mの通過が60.2秒のハイペースに先行勢が崩壊する中を、15番手から2着に追い上げた。今年はそこまでのペースにならないかもしれないが、アウォーディーが内枠に入ったため囲まれることを避けて、ある程度は前目で競馬するはずだ。コパノリッキーはそれを見るだろうし、先行勢は見た目以上に楽ではない。

 あとは、本馬がどこまで末脚を伸ばせるか。あくまで展開に左右されるが、前が極端に崩れるようなら昨年以上の結果も期待できる。直線が長く、坂もある中京はこの馬にとってベストに近い舞台だ。

 だが、逆にそれでもコパノリッキーやアウォーディーに完敗するようなレースぶりなら、去勢の効果はレースには大きな影響を与えていないと判断する他ないだろう。ここが背水のレースになりそうだ。
(監修=永谷研(美浦担当))

【徹底考察】チャンピオンズC(G1) ノンコノユメ「ダート界の未来を背負う『大器』は本来の姿を取り戻せるか。去勢がレースに与える『真の影響』とは」のページです。GJは、競馬、, , の最新ニュースをファンにいち早くお届けします。ギャンブルの本質に切り込むならGJへ!

Ranking

23:30更新
  • 競馬
  • 総合
  1. 田辺裕信「痛恨ミス」に降板を期待する声も浮上?超大物馬主が「何やってんだよー」のご立腹…一石投じたファンとのやり取りに注目集まる
  2. C.ルメール「12戦全敗」で連覇に審議ランプ点灯?ライバル川田将雅は7勝の猛チャージ…ドバイワールドカップデーで注目の直接対決
  3. 「G1馬5頭」でも盛り上がりを欠く今年の大阪杯…ドウデュース、リバティアイランド登場も国内は閑古鳥…いよいよ「最弱世代」疑惑は確信レベル?
  4. 大阪杯は最強5歳世代に注目!イクイノックス、ドウデュース、アスクビクターモア、ジャスティンパレスを【完封】したジオグリフに復活の予感!
  5. 【ドバイターフ(G1)展望】武豊×ドウデュース「凱旋門賞制覇の夢」に向けて仕切り直し!ロードノースの4連覇を阻んで“夢”実現へ
  6. 皐月賞馬サートゥルナーリア×桜花賞馬ハープスターで「シーザリオ×ベガ」の超名牝系タッグ! 2024年新種牡馬筆頭は「第二のスワーヴリチャード」を許さない?
  7. 【大阪杯】ノーザンファームの「締め出し作戦」が大成功?フルゲート16頭に11頭の大攻勢…「幻の1番人気候補」が無念の門前払い
  8. 「競馬の神様」は実に意地悪だ!キャプテン渡辺のWIN5あるある…「これだけはやめてね」という相手が異常な確率で来る問題【徒然なる神のくず競馬トーク】
  9. ダービー「当確級」の逸材が皐月賞参戦!過去にキズナ、シャフリヤールらが条件クリア、浜中俊VS坂井瑠星の「第2ラウンド」も勃発?
  10. 【ドバイゴールデンシャヒーン(G1)展望】「1年越し」リベンジかかるリメイク!兵庫の雄イグナイター、巨漢ドンフランキーらも虎視眈々