真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ
NEW
2017.01.04 08:51

JRAの「外国人騎手の短期免許の新基準」は”穴”だらけ?「薬物騎手」締め出す改革も安全性の確保には疑問
文=浅井宗次郎

日本中央競馬会(JRA)は3日、フランスのV.シュミノー騎手とアイルランドのS.フォーリー騎手が共に短期免許で騎乗すると発表した。期間はいずれも1月5日からで、シュミノー騎手が29日、フォーリー騎手が翌月の26日までの騎乗となっている。
世界各国のトップジョッキーが当然のように短期免許で日本競馬参戦を果たしている現状、特別珍しいニュースではない。
だが、この発表に「違和感」を覚えたのは筆者だけではないはずだ。
実はJRAは昨年の5月に「外国人騎手の短期免許の交付基準を見直す方針」を各メディアを通じて発表している。
具体的には、免許取得の前提条件となる「本国での成績基準」の引き上げだ。これまでは近2年間の順位が北米で30位以内、英や仏といったヨーロッパの主要国では10位以内だったが、どちらも5位以内に変更。さらにアイルランドや豪州では3位以内と、かなりハードルが上がった印象だ。
こういった動きがあったのも近年、短期免許で来日する外国人騎手が増加の一途を辿り、負担重量の超過などJRAが細部まで管理できなくなったことが”引き締め”の要因と思われる。
特に昨年2月には、短期免許で来日していたL.コントレラス騎手のドーピング検査で禁止薬物「オキシコドン」が検出。JRAが会見を開く事態に発展し、管理能力の限界を露呈していた。
結果的に日本とアメリカの競馬文化の違いが生んだ”過失”だったとはいえ、近年は競馬だけでなく、幅広いジャンルのスポーツ競技で「薬物問題」が騒がれているだけに、心象は決して良い訳がない。
スポーツとギャンブルの両方の性質を併せ持つ「競馬」という特殊な競技を取り仕切るJRAとしては早急に手を打ち、根絶させるべき問題といえるだろう。
PICK UP
Ranking
5:30更新JRA 武豊「繰り返された愚行」、単勝115.9倍の皐月賞(G1)勝利に呆然…トウカイテイオー「最後の希望」、独走する今村聖奈の秘密【『GJ的』7大ニュース】後半戦
JRA宝塚記念(G1)元騎手が「大失敗」を指摘! 凱旋門賞(G1)武豊ドウデュースに大誤算!? 福永祐一の「大記録」に黄信号 【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
JRA「23年で1番良い馬」オグリキャップになれなかった日本ダービー(G1)1番人気。「上手く乗れなかった」強過ぎたからこそ動けなかったM.デムーロの慢心と後悔
- JRA今村聖奈「先約破棄」でテイエムスパーダ騎乗の謎……CBC賞(G3)重賞初騎乗Vチャンス到来も、自厩舎馬からまさかの乗りかえ
- JRA武豊ドウデュースら「本当の敵」は凱旋門賞離れ!? タイトルホルダー馬主が掲げた「狂騒曲」の終止符が賛同される理由
- JRA 武豊で3年間「未勝利馬」が一変、藤田菜七子「G1制覇」のチャンスも…今春G1“主役”の結果は【2022年上半期『GJ的』7大ニュース】前半戦
- JRA C.ルメール、D.レーン「不在」の穴を埋めるのは!? 社台グループが期待する6人の「推し」騎手
- JRA「どう見ても格が違う。武豊さまに任せました」西山茂行オーナーの“いじり”は愛と配慮あってこそ!? あのベテラン騎手の発奮に期待!
- JRA【CBC賞(G3)予想】今村聖奈テイエムスパーダ&アネゴハダの3歳牝馬は用なし!データから買える穴馬指名で、荒れ続きのハンデ重賞を制する!
- JRAエフフォーリアがコケても「信頼度」は揺るがない!? ディープインパクト産駒もついにラストクロップ…ロケットスタートで政権交代を猛アピール