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JRAの「外国人騎手の短期免許の新基準」は”穴”だらけ?「薬物騎手」締め出す改革も安全性の確保には疑問

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 だからこそ、JRAは事案からわずか3カ月後に改革の方針を発表。メディアを通じて競馬ファンにも開示し、その実施を「今年の1月1日」からに定めていたのだ。

 確かに本国での成績基準の引き上げることで、短期免許を取得できる騎手は必然的に限定される。ハードルが上がり人数が減るということは、結果的に外国人騎手の”質”が向上しJRAも”監視”の目を光らせやすくなるということだ。

 だが、今回短期免許を取得したシュミノー騎手とフォーリー騎手はどうだろうか。2人は共にすでに短期免許での実績がある騎手で、そういった面では日本競馬のルールへの認識も信頼が置けるはずだ。

 しかし、シュミノー騎手はフランスで騎乗したここ2年間はそれぞれ24位と32位。新基準では、フランスで5位以内と定められていたはずだが、まったく満たせていない。

 実はこれには”抜け穴”があり、どうやら「JRAが指定する54の国際競走」を「通算で2勝以上」していればOKというルールがある。

 シュミノー騎手はリーディングでは基準に遠く及ばないが、過去に仏ダービーやムーラン・ド・ロンシャン賞(いずれもG1)を勝利した実績があり、このおかげで再びの来日を果たしたというわけだ。

 それにしても「通算で2勝」とは、先述したリーディングと比較すれば随分と甘く見えるルールである。特に長いキャリアを持つベテラン騎手に大きく有利なルールではないだろうか。

 無論、シュミノー騎手はまだ24歳の若手で、仏ダービーとムーラン・ド・ロンシャン賞は国際的にも充分なステータスを持ったレース。近2年の順位には大きな不足が認められるが、ルール上はまったく問題ない。

 ただ、この「JRAが指定する54の国際競走」というのも、やや疑問が残る選定となっている。

 これはJRAが『ジャパン・オータムインターナショナル』と銘打つ4競走、エリザベス女王杯、マイルCS、ジャパンC、チャンピオンズCにおける「褒賞金指定競走」であり、中には凱旋門賞や英ダービー、ドバイワールドカップやBCクラシック(いずれもG1)など世界的な知名度を誇る「入って当然」というレースもある。

 ただ一方、「このレースはそれほどの国際的価値があるのだろうか」と疑問を呈してしまうようなレースも存在している。特にこういったレースを勝利したことが騎手としての格だけでなく、競馬のルールを順守できる品位や道徳性に繋がるかは甚だ疑問と述べざるを得ない。

 また、その一方でフォーリー騎手は、シュミノー騎手とは逆のパターン。主な勝ち鞍の愛1000ギニーは、アイルランドの桜花賞にあたる由緒あるレースだが「JRAが指定する54の国際競走」には入っていない。

 だが、一昨年にアイルランドでリーディング3位の実績があり、それが認められたということだろう。ちなみに昨年は7位なので、今年再び3位以内に入れなければ、来年は短期免許が交付されなくなってしまうということだ。

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