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反応さまざまなあのニュースをどう読む? メディア読み比べ(7月3日)

カネボウ化粧品自主回収、深刻化招いた初動ミスと、進む再建への痛手

文=blueprint

 最初に被害症例が報告された11年に真摯に対応していれば、多大な改修費用と引き換えに、ブランドイメージは守られたはずだ。山口氏は「リスク判断を真剣に検討していれば、会社が本質的にもっている構造的欠陥、たとえば窓口担当者のバイアス問題(注:『持病である』という窓口担当者の思い込みが問題の認識を遅らせた、というカネボウ化粧品社長のコメントを受けて)や委託先医師の意見が会社寄りになってしまうリスクにも思いが至るかもしれません」と、他企業も教訓にすべきだとまとめている。

 東洋経済オンラインのまとめによれば、カネボウ化粧品が06年に花王の傘下に入って以来、店頭美容部員の削減や広告宣伝の効率化も進捗しており、カネボウ単体の収益も大きく回復しているところだった。国内の化粧品業界最大手である資生堂が振るわないなかで、追い上げを見せてきた花王・カネボウ連合にとって、今回の問題が大きな痛手になる可能性は決して低くないだろう。被害者への補償も含め、事後対応が消費者や市場にどう受け止められるかが、カネボウ化粧品の今後を大きく左右するかもしれない。
(文=blueprint)

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総合カルチャーサイト「Real Sound(音楽・映画・テック・ブック)」の運営や、書籍や写真集の発行、オウンドメディアの制作支援など“編集”を起点に様々な事業を行っている。
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