
本田圭佑を日本代表に招集し続けるハリルホジッチ監督は本当に「大嘘つき」なのか。約73%が納得できない本田招集の裏に隠された「真意」

24日に行われるサッカーW杯アジア最終予選のUAE戦に向けた日本代表のメンバーが発表されたが、その議論の中心にいるのはやはりFW本田圭佑(ACミラン)だった。
『日刊スポーツ』が行ったアンケートによると、実に72.9%の人が本田の選出に関して「納得できない」と回答している。ただ代表に召集されたというだけで、これだけ高い”反感”を買ってしまうことには、ネット上でも様々な理由が挙げられているからだ。
その最もたる「わかりやすい理由」は、ヴァヒド・ハリルホジッチ日本代表監督が「試合に出ていない選手は使わない」と発言していたにもかかわらず、所属先のACミランでベンチを温め続けている本田を毎回招集しているという「矛盾」があるからだ。
実際に今シーズンのACミランでの本田の試合出場時間は合計で95分。今年に至ってはカップ戦の試合終了間際の数分間プレーしただけだ。境遇は極めて深刻で、満足に試合に出られていないことも明らかだ。
だが、本田は今回も招集され、逆にスペインのSDエイバルでスタメンの座を掴んでいる乾貴士など数人の充実期にあるプレーヤーは、またも招集が見送られた。だからこそ、余計に本田選出に対する疑問や反感の熱が高まっているのかもしれない。
しかし、今一度冷静になって状況を鑑みると、今回の本田招集はあながち”暴挙”ではないということがはっきりと見えてくる。もちろん単なるスポンサー企業の問題でもない。
ハリルホジッチが日本代表監督に就任したのは2015年の3月12日。つまり、もう就任してから丸2年が経過しているということだ。就任直後のチュジニアとの国際親善試合でスタートしたハリルジャパン。本田も香川真司も岡崎慎司も名を連ねない斬新なスタメンで幕を開けたが、あれからすでに23試合を消化したことになる。
その上でW杯アジア最終予選の試合数は24日のUAE戦を入れても、残りわずか5試合しかない。場合によっては最終戦を待たずしてW杯出場が決まることを考慮すれば、実はもう十分な”クライマックス”に差し掛かっているのだ。
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