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「履正社VS大阪桐蔭」大阪勢同士の決勝で「大阪大会優勝校」落選の是非。改めて問われる「選抜」の難しさ

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 例えば、各都道府県に出場枠が「1」しかない以上、必然的に今回の選抜決勝に残った履正社と大阪桐蔭のどちらか最低でも1校は、夏の甲子園に出場できないということになる。それどころか大阪大会にはシード制がないため、この強豪2校が県の1回戦で激突する可能性もあるのだ。

 現在、2校の出場枠があるのは、南北に分けられた北海道と、東西に分けられた東京だけ。昨夏の時点で大阪の参加校数は、東京と北海道に次ぐ188校。全国レベルの強豪校が多く、毎年のように「出場枠を2校にできないか」という意見が交わされている。

 だが、実際のところ愛知も大阪と同じ188校の参加校を抱えており、神奈川に至っては196校と大阪を上回る。大阪だけを"優遇"すれば問題の複雑化は避けられないだろう。

 いずれにせよ、一昔前まではこういった制度上の問題点や、巡り合わせの幸不幸なども含めて「それが高校野球」という大らかな見方が強かった。しかし、今はネット上のSNSなどを通じて、様々な識者やファンが声を広く発信できる時代となり、ものの見方自体が多様化している。

 出場校や選手を最優先としながらも、その周囲のメディアやファンといった"発言力"を持った人々全員のニーズを満たすことは極めて難しく、だからこそ簡単に動けない側面もある。

 しかしそんな中でも、今大会で初めて女子部員が甲子園練習に参加できるようになったことは「確かな前進」といえる。

 今後も高校球児たちによって甲子園が賑わうたびに、こういった様々な問題がクローズアップされるだろう。だが、本当に大切なのは問題解決そのものよりも、解決しようと努力し前に進み続ける姿勢だ。

 春は来年で第90回の記念大会を迎え、夏も100回を迎える。これからも甲子園が、高校球児が気兼ねなく全力で輝ける晴れ舞台であることを願うばかりだ。
(文=浅井宗次郎)

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