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子どものケータイ利用に賛成?反対?“本音は反対”派が多数、増大する保護者への負荷

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子どものケータイ利用に賛成?反対?“本音は反対”派が多数、増大する保護者への負荷の画像1「Thinkstock」より
 スマートフォン(スマホ)や従来型の携帯電話などの「ケータイ」の普及により、公衆電話の設置数減少やSNS利用に端を発するいじめや事件、常に人とつながることによる“SNS疲れ”などが取り沙汰されている。そうした状況を受け、「子どもにケータイを持たせるべきか?」という議論がメディアやネット上などでしばしば盛り上がるようになり、通信キャリア各社も子ども向けケータイを相次ぎ投入しているが、そもそも子どもにケータイを持たせることについて、人々はどのように考えているのか? そして、賛成/反対の理由はなんなのか?

 これらの実態を調査すべく、今回、インターネット調査最大手・マクロミルの協力の下、全国の1000人にアンケートを実施した。その調査結果から本音をのぞいてみよう

・調査期間:2013年8月28日(水) 〜2013年8月29日(木)
・調査方法:インターネット調査
・調査対象:マクロミルモニター会員 男性500人、女性500人 合計1000人

<調査結果>

 Q1.スマホや従来型の携帯電話など、「ケータイ」を児童に持たせることに賛成ですか?反対ですか?

1.賛成 30.5%
2.反対 35.8%
3.わからない 33.7%

<解説>

 今回の調査では、スマホや従来型の携帯電話など、ケータイを子どもに持たせることに賛成か反対かというアンケートも実施したが、少々興味深い結果が見られた。

 回答の割合としては「賛成」とした人が30.5%、「反対」とした人が35.8%、「わからない」とした人が33.7%であり、おおむね3分されているという印象だ。とりあえず「賛成」と、はっきり言える人が少なめであるということも見えてくる。

 回答に添えられたコメントを見ると、さらに「賛成」と言い切っている人が少ない様子だ。なぜなら「賛成」派の多くが「緊急連絡時に必要」「公衆電話が減っている今、連絡用に必要」というようなことを挙げており、さらに通話とメール等に機能を制限することや、子どもを守る機能がついた端末を与えることを前提としているコメントも多いからだ。大人が利用するのと同じ端末をそのまま与えてよいというコメントは、ほとんど見られなかった。

 そして「反対」派は「普段の生活では必要がない」「イジメのツールになる」「遊びに使いそう」というようなコメントを寄せている。「わからない」派はというと、両方を合わせたコメントが多く見られる。「何かあった時には必要だけど、普段は必要ない」「賛成と反対両方の理由がある」「本来は反対だがルールを決めた上で必要ならば持たせることもある」という状態だ。

●普段の生活には必要ない?

 「反対」派の中には「小学6年生までは子ども向け携帯で十分」と、子ども向けにカスタマイズされた端末ならば持たせてもよいと考えているらしいことがわかるコメントもあった。それぞれ選択した回答は違っているのだが、賛成派と反対派両方のコメントを総合すると、「普段の生活には必要がなく問題もあるが、緊急時の連絡用等に機能を限定した子ども向け端末ならば家庭の事情によって持たせてもよい」と考えている人が多数のようだ。

 持たせるにあたっては、保護者側の勉強も必要になる。「ネット上でのマナーや気をつけることなどの必要なことを教えたり、子どもの年齢に合わせてペアレンタルコントロールを設定した上でなら賛成」(20代男性)と条件つき賛成にした人もいた。

 今回の調査と同時に実施したSNS利用実態調査で、SNSを使う理由として「将来子どもが使うかもしれないので、どんなものか知っておきたい」(30代女性)というコメントが見られたことを考えると、保護者側としては、ケータイを子どもに持たせるにあたっては、適切なコントロールを行うための知識習得などの負荷増大を迫られるのかもしれない。
(文=エースラッシュ)

BusinessJournal編集部

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