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ファンディーナ、アドミラブル……底知れないスケールの「新星」は何故G1で撃沈したのか?この春「最後」の大物グレーターロンドンの期待


 ただ、この春のレースを観ていると、必要以上にマークされる立場の馬がG1を勝つのは容易ではないということを改めて実感した。実際に高松宮記念からこの春、1番人気でG1を勝ったのはキタサンブラックとオークスのソウルスターリングのみ。そのソウルスターリングにしても、人気が集中した桜花賞では敗戦を喫している。

 特に「新星」と評価される馬は能力が未知数な分、必要以上に警戒されることもしばしば。大きく負けたレースがない分、ファンだけでなく、周囲のライバルたちのイメージも際限なく膨らんでしまうことだろう。それこそが「新星」の魅力的な部分であると同時に、厳しい面でもあるようだ。

 最後に、今週の安田記念にはこの春4頭目の「新星」グレーターロンドン(牡5歳、美浦・大竹正博厩舎)が登場する。

 ここまで7戦して6勝2着1回とまったく底を見せていないグレーターロンドン。昨年、現役を引退したモーリスも怒涛の4連勝で安田記念を制し、ノンストップでマイル王まで上り詰めた。蹄に不安があり慎重な調整を強いられているが、もしここで安田記念を勝つようなら、モーリスの跡を継いでマイル界を牽引する立場となるのは間違いない大器だ。

 この春、「新星」と呼ばれる上がり馬たちには厳しい結果が続いている。金曜日の段階とはいえ、この馬が単勝7.6倍の5番人気に留まっているのは、そういった「流れ」もあってのことだろう。我々競馬ファンも、いろいろと学びながら馬券を買っているということだ。

 だが、競馬が盛り上がるのは、こうした「新星」が一気に頂点まで上り詰めた時だ。

 今年の日本ダービーは、昨年と比較して入場者数や売上を落とす結果となったが、仮に皐月賞をファンディーナが勝利してダービーで2冠に挑んでいれば、結果は変わっていたような気がする。

 群雄割拠といわれて久しいマイル界に新たなスターが誕生するか。高い壁に何度はじかれても、それでもスターホースの出現を期待してしまうのが競馬ファンの性なのかもしれない。

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