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鮫肌文殊と山名宏和、と林賢一の「だから直接聞いてみた」 for ビジネス

紀伊國屋書店さんの“神対応”?レジでしつこいあの質問、「やめて」とお願いしたら…

文=林 賢一
紀伊國屋書店さんの“神対応”?レジでしつこいあの質問、「やめて」とお願いしたら…の画像1紀伊國屋書店 新宿本店(「Wikipedia」より/Lover of Romance)

 この連載企画『だから直接聞いてみた for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今回は人気放送作家の林賢一氏が、店舗のレジで料金を支払う際に店員さんの発する、ときに煩わしくも感じるあのフレーズの謎について迫ります。

【今回ご回答いただいた企業】
 紀伊國屋書店 新宿本店様

 Amazonは便利だ。

 だが、本屋でしか味わえない紙の質感や色具合がある。むろんどちらが正解という問題ではない。使い分ければいいのだ。100%購入を決めているものや重い本はAmazon、それ以外は実店舗で購入するように自然となった。

 リアル書店も、ただただAmazonに客を取られるわけにはいかない。再販売価格維持により本の値段で競うわけにはいかず、主にポイントサービスによって客を引き留めにかかっているようだ。大型店のジュンク堂・丸善・文教堂の「hontoポイントサービス」、紀伊國屋書店の「紀伊國屋ポイントカード」などがあり、100円で1ポイントがたまるシステムが基本だ。

 このシステム自体はありがたいのだが、私は特定の本屋で買い物するのを好まないため、どのポイントカードも持っていない。つまりはさまざまな本屋で物色をするのが好きなのだ。

 するとどうなるか。

 「ポイントカードをお持ちですか?」

 この言葉をレジで何回も聞くことになる。そして、無駄な「いいえ」を何回発音しただろうか。もう勘弁してほしい。ある時には「私、ポイントカードは持ってませんよ」的な顔を一生懸命したこともあるが、結果は……

 「ポイントカードをお持ちですか?」

 渾身の顔芸は無駄だった。どうにかこの「ポイントカードをお持ちですか?」攻撃をなくす方法はないのだろうか?

 そこで紀伊國屋書店新宿本店さんに直接聞いてみた。

「毎回、『ポイントカードをお持ちですか?』と聞くのを、やめてもらえませんか?」

担当者 (ゆったりした話し口調で)えーっと……そうですね、ポイント会員になるといろいろお得なことがあるということで、ご案内させていただいているんですけど……。100円で1ポイントたまりまして、次回以降1ポイントからご利用いただけますので、はい。

–ポイントカードを持っていたら、そもそも出しているのに、と思いまして。毎回「持っていません」っていうのが正直、ちょっと面倒くさいのですが。

担当者 あー、申し訳ございません。売り場で徹底しておりますので、毎回ご案内してしまっているのです。

–それはマニュアルでしょうか?

担当者 はーい……。そのようになっていますね。

林 賢一

林 賢一

1979年、五反田生まれ。脚本、構成。学生時代から古舘プロジェクトで修業。参加作品は、『トーキングフルーツ』(フジテレビ・火曜深夜24時25分~)、ドラマ『恋とか愛とか(仮)』(広島ホームテレビ・木曜深夜24時15分~)、舞台『古舘伊知郎トーキングブルース2014』、アニメ『脇役目線』(WOWOW)など。映画監督・入江悠と仲間たちによる映画メルマガ【僕らのモテるための映画聖典】で「映画のカット数を数える」という無謀な企画を連載中。

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