『牙狼GOLDSTORM翔』最大の魅力でホール悲鳴!? 大ヒット確実の「裏」で加速する「ガリバー」現象とは
わずかでも華やかで、ユーザーの興味を惹くような派手な演出が求められている近年のパチンコ界。当初はドラムや映像、役物などを駆使し遊戯を盛り上げてきたが、それが一般化されてしまった最近では盤面内だけに留まらず「外側」への進出も顕著になってきた。
例えば今年の5月に発売された『必殺仕事人V』には、筐体上部に「出陣&トランペットギミック」、左右に2枚の液晶が搭載されている。さらに下部には刀型の可動ギミック「激震剣デバイス」も搭載されるなど、その筐体の大きさは従来の台の約1.5倍になっていると言っても大袈裟ではない。
そんな上下左右に画期的な役物を搭載した『必殺仕事人V』の筐体を「近代パチンコの完成形」と呼ぶ人間も多い。しかし、その『必殺仕事人V』を超える筐体が登場予定となっている。
圧倒的破壊力と筐体の派手さで一世を風靡した『牙狼』シリーズ最新作『CR牙狼GOLDSTORM翔』だ。
注目の新筐体の名前は「金翔枠」。進化した枠上ギミック「P.F.O.G.翔(パーフェクトフェイスオブガロ翔)」や、視覚・動作において今までにない興奮を与えてくれそうな「牙狼剣」など与える衝撃とスケールは、他を圧倒しそうな気配である。
しかし、かつてないスケールの筐体を生み出したことにより、思わぬ問題も発生しているようだ。
「規格外の大きさや重さの影響で、ホール側の設置や管理は従来以上に大変なものになりそうです。筐体の入れ替えを行う際の注意事項マニュアルが存在するのですが、なんと数十ページもあるようですよ。あまりの重量で1人では運べないので、台の持ち運びは2人以上が原則のようです。
また牙狼だけに限った話ではないですが、最近のパチンコ台はとにかく大きいうえに外部に付いている役物の作りも複雑で、ちょっとしたことで破損してしまう可能性もあります。重いうえに繊細な持ち運びが必要なので、新台入れ替えなどは想像以上の重労働になっているようです。これからの時代の主流になり得る存在なので、どのホールも導入したいはずですが、ホール側にも扱いには工夫が必要になるかもしれません」(パチンコライター)
『必殺仕事人V』や『牙狼GOLDSTORM翔』など、インパクト抜群な台を好むユーザー層がいることは間違いない。しかしユーザーの興味を惹く役物を多数搭載したことで、大きさや重さがアップしている台は値段も必然的に高くなってくる。約10年前は1台20万円程度とも言われていたが、最近の台は50万円程度と2倍以上の金額が必要になっているのだ。
今夏の目玉機種である『CR牙狼GOLD STORM翔』は、前評判的にも大ヒットすることはほぼ間違いないだろう。ただ、加速し続けるパチンコ台の「巨大化」に伴うホール側の苦労も、徐々に大きさを増していきそうだ。
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