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スナック、なぜ秘かにブーム?気軽で低価格、店側の経営努力で若い世代や女性も客に

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スナック店主には、どのような経歴の人が多いのでしょうか?

宇野 初期費用が低いので、クラブなどで働いていた女性が独立してスナックを開くパターンや、過去にスナックで働いた経験のある人が店を開くパターンもあります。開業する年齢には地域差があって、東京では30代~40代、地方では20~30代が中心ではないでしょうか。

–スナック市場の今後の見通しはいかがですか?

宇野 メインの客層だった団塊の世代が、退職をきっかけとして店に来なくなっています。この年代はお金の使い方もカッコよくて、よく会社の部下たちを店に連れてきました。そして、その次の世代である50代は、部下を店に連れてこようとすると嫌がられるのであまり誘わない。このままだと、スナック文化が徐々に衰退してしまいます。

–お客の世代交代をどう進めるかが、スナックの経営課題ということですね。

宇野 そこで柔軟なセンスのママさんは、若い女性を従業員に雇って、若い客層の開拓に取り組むようになっています。そこに、以前はキャバクラに通っていた20~30代の男性やクラブに通っていた40代~50代の男性が、08年のリーマンショックを境目に接待交際費が出なくなったので、自分のお小遣いでも飲めるスナックに流れ、「スナックにも若い子やかわいい子がいる!」となり、リピーターを獲得するケースも多いです。キャバクラ・クラブの客単価は1~3万円ですが、スナックは都心で約5000円、郊外なら約3000円ほどで済みます。

–スナック経営のポイントは、なんだとお考えでしょうか?

宇野 客は行く店についてネットで事前に隅々までチェックして行くので、料金面も「○○○○円~」と大雑把に表記するのでなく、「チャージ料3000円」「ボトル○○が4000円」と明記し客を安心させる事が大事です。また、店に行きたくなるようなアピールも大事ですね。料金とサービスのバランスも大切です。料金については地元の相場に合致しているかどうか。サービスについては、ママさんがしっかりとしている店は従業員の教育もしっかりしていますし、従業員のだらしない店はママさんもだらしがありません。そうした綻びは、店内の掃除が行き届いていないというような部分にも表れます。客が安心して飲めて期待通りのサービスを提供できていれば、自然とリピーターが増え、安泰な経営状況になると思います。

 また、接客の上手なママさんは、お客さん同士を仲良しにさせてしまいます。そうすると、お客さんはママさんに会いに来るだけでなく、飲み友達にも会いに来るようになるのです。まさに利害関係のない「大人の社交場」と言えるでしょう。

●良い店を見つけるコツ

–良い店を見分ける方法や、見つける方法などはありますか?

宇野 「良い店」といいますか、楽しむスタイルは人それぞれだと思いますので、自分に合った店を見つける方法としては、情報サイトや書き込みのチェックだと思いますよ。「カラオケ好きが集まる店」「会話中心の店」「若い女性スタッフがいる店」「カウンターがある店」など、詳細情報や写真から読み取って見つけるのが良いでしょう。

 飲みたいエリアで情報サイトに店の情報が掲載されていなかったら、あとは1軒1軒扉を開けてください(笑)。扉を開けるたびにドキドキして楽しいものですよ。その際は、扉に「風営許可シール」「飲食組合シール」などを貼っている店を狙っていけば安全な可能性が高いです。

–スナックで楽しむコツを教えてください。

宇野 スナックに入った時点で料金を確認し、希望の予算があるなら交渉するのがよいでしょう。一人で入ったときなら「カウンターの隅でおとなしく飲んでいるから3000円でお願いできませんか?」とか、数人で入ったときには「一人90分4000円でいいですか?」など、店側と譲歩し合って接点を見いだすことが大切です。

 座ってからは、お酒をつくってもらったら「お礼を言う」、ママや女の子が席に着いてくれたら「一杯どうぞ」とご馳走するなど、店側に対したスナックマナーを自然に行う。当たり前の事なのですが、これだけでも好印象を与えます。

BusinessJournal編集部

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