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鮫肌文殊と山名宏和、と林賢一の「だから直接聞いてみた」 for ビジネス

吉野家、なぜ暗算で会計する店舗が?本部は見つけるたびに指導?吉野家さんに聞いてみた

文=林 賢一
吉野家、なぜ暗算で会計する店舗が?本部は見つけるたびに指導?吉野家さんに聞いてみたの画像1吉野家の「牛丼」(「Wikipedia」より/Ocdp)

 この連載企画『だから直接聞いてみた for ビジネス』では、知ってトクもしなければ、自慢もできない、だけど気になって眠れない、世にはびこる難問奇問(?)を、当事者である企業さんに直撃取材して解決します。今回は人気放送作家の林賢一氏が、牛丼チェーン「吉野家」でごくまれに見かける、店員さんの暗算による会計の謎について迫ります。

【今回ご回答いただいた企業】
 吉野屋様

 牛丼チェーンでは「吉野屋」と「すき家」が好きだ。先日、従業員の過労や不足により閉店しているすき家が多い、という報道があったのは残念である。
 
 で、少し前になるが、気になったので近所のすき家に行ってみた。申し訳ないと思いながらも、店内での仕込みに時間がかかり閉店の主な理由とも噂される「牛すき鍋定食」(現在、一時販売終了中)を注文した。店内を覗いてみると、夜7時の繁盛期にもかかわらず店員さんは女性一人しかいなかった。やはり人員不足という噂は本当だったのか……。

 その店員さんは孤軍奮闘していた。こちらが申し訳ないと思うくらい一人で頑張っていた。一人で調理をし、一人でそれを運び、一人でお会計を担当し、一人で後片付けをし、一人でお皿を洗っていた。これではもっと楽なアルバイトに鞍替えしたくなっても仕方あるまい。そう思わざるを得なかった。逆に今、すき家で働く店員さんのスキルはすごく高いともいえるのだ。

 スキルといえば、吉野屋の店員のスキルもかつてはすごく高かったことを思い出す。お会計時、すべてを暗算で計算していたのだ。食事後のカウンターを見て、瞬時に丼の種類やお椀の数を判断。すぐさま「580円になります」などと発していたのだ。その間、わずか1〜2秒である。あの粋な感じが好きだった。

 勝手に「吉野屋の店員さんは、みんな算数の成績が5なんだろうなぁ、すごいなぁ」なんて思っていた。俺には無理だ、とも。
 
 あの頃の吉野屋が懐かしい。
 
 いや待てよ。まだもしかしたら今でも存在するかもしれない。暗算の店員さんが。実際、つい最近そんな店員さんに出会った気もする。
 
 気になったら聞いてみよう。そこで今回、吉野屋お客様相談室さんに直接聞いてみた。

「会計を暗算でやっているお店は、まだありますか?」

担当者 いえ、「読み上げ入力」と呼んでいるのですが、基本的には商品名を読み上げながら、POSにメニューを入力した後で「金額がいくらです」というのが、通常の流れです。

–客が注文したメニューをお店の方がボタンで入力して、それで値段が出るという感じですよね?

担当者 そうです。

林 賢一

林 賢一

1979年、五反田生まれ。脚本、構成。学生時代から古舘プロジェクトで修業。参加作品は、『トーキングフルーツ』(フジテレビ・火曜深夜24時25分~)、ドラマ『恋とか愛とか(仮)』(広島ホームテレビ・木曜深夜24時15分~)、舞台『古舘伊知郎トーキングブルース2014』、アニメ『脇役目線』(WOWOW)など。映画監督・入江悠と仲間たちによる映画メルマガ【僕らのモテるための映画聖典】で「映画のカット数を数える」という無謀な企画を連載中。

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