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まるで”別の馬”になったノンコノユメ…… 若き名手のアシストを受けてかつての輝きを取り戻せるか?

1着馬に12月のチャンピオンズC(G1)への優先出走権が与えられる武蔵野S(G3)。今年は11日(土)に開催されるが、このレースに復活をかけて出走する1頭の競走馬がいる。それがノンコノユメ(セ5歳、美浦・加藤征弘厩舎)だ。
2014年にデビューしたノンコノユメは切れ味鋭い末脚を武器に、翌年のジャパンダートダービー(G1)を制覇。その後も古馬混合の武蔵野S(G3)を勝利し、続くチャンピオンズC(G1)、16年のフェブラリーS(G1)ではそれぞれ2着と好走。将来を嘱望されていた。
だが、かしわ記念(G1)を4着で終えたあたりからその雲行きが怪しくなる。ノンコノユメはもともと装鞍所で暴れる気性の悪さがあったが、歳を重ねるごとにその傾向が顕著に現れるようになっていた。そのため、次走の帝王賞(G1)で2着に敗れた後、陣営は同馬に去勢手術を施すことを決定。だが、結果的にいえば、この陣営の決断が同馬の未来に暗い影を落とすこととなった。
セン馬となる前までノンコノユメは通算12戦6勝、掲示板を外すこともない安定感のある走りを見せていた。だが、手術後はJBCクラシック(G1)4着、チャンピオンズC(G1)6着、東京大賞典競走(G1)4着、フェブラリーS(G1)7着と一変。さらにこれまで上がり最速を記録することも多かった末脚も鳴りを潜め、フェブラリーSのレース後、約2年間主戦騎手を務めたC.ルメール騎手は「以前より瞬発力が落ちている」とその変わりぶりを語っている。
「セン馬での2戦目となったチャンピオンズCの共同会見で、加藤調教師は去勢効果を聞かれたところ、『別の馬になっています』と語り、さらに『あまりにも大人しすぎて、これで本当に走るのかなと不安なくらい大人しくなりました』と明かしていました。『気性面の良化』に関しては、如実な効果があったノンコノユメですが、成績は下降の一途を辿りました。加藤調教師の言うとおり、まるで”別の馬”のようですよ。種牡馬になれないというリスクを取ってまで手術に踏み切ったこともありますので、なんとかもうひと花咲かせてもらいたいものなのですが……」(記者)
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