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クリスマス「女」と「ゴッド」と「ロベルト」……パチスロサンタは時に甘く切ない

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 本来であれば両手でガッツポーズだが、ココでは出て欲しくなかった演出だ。時刻は17時24分。待ち合わせまで1時間を切っている状況で、自慢のヒキが炸裂してしまったのである。

 ただ、完全に終わったわけではない。全回転フリーズは発生した時点で【紫7揃い or 冥王揃い or GOD揃い】が確定するプレミアム演出。GOD揃い以外が選択されればショボイ結果になる事も珍しくはない。割合は1:1:1。最も安い紫7を引けば、時間内に終わらせることも可能だ。

 本来であれば絶対に行うことはないが、この時ばかりは「紫7でお願いします」と願わずにはいられなかった。

 しかし、運命は残酷だった。懇願した紫7が否定され、残るは冥王かGODの二択となり……最も喜ばしくなかった「GOD」が選ばれてしまったのである。

 もちろん道は残されている。上乗せなど何も起こらず駆け抜ければ、少しの遅刻で済むことも十分にあり得るのだ。私は、その可能性に懸けた。先方には遅刻してしまう旨を伝え、一心不乱にレバーを叩き続けたのである。

 激闘という言葉はこのような状況で使うのだろう。誰の目から見ても、私の行動には鬼気迫る”ナニか”が感じられたはず。「頼む! 今日は駆け抜けていいから!!」と心で叫びながらの実戦は苦痛とも言えるものだったが……。

 そんな私をあざ笑うかのように、今日の『ハーデス』はご褒美を差し出してくる。ハーデス登場で300Gスタート、デジャヴフリーズで大量に上乗せ。その後もセポネのコンボフリーズで750Gをゲットなど、一向に遊技を終わらせる気はないようだった。

 完全に終わった。

 先方には「急用ができたので中止にしてください」とメッセージを送る。急な誘いであるにも関わらず時間を作ってくれた彼女の優しさを、踏みにじる結果になってしまったのだ。

 当然ながら怒りのメッセージが届く。そして、彼女とは永遠に連絡を取れなくなってしまったのだった。

 パチスロのせいで女性を傷つけた最低の男である。私に残ったのは5000枚を超えるメダルのみ……。大勝したことだけが、せめてもの救いであった。

 後悔先に立たず。

 その言葉の意味を骨の髄まで痛感した。体中は寒く、懐の暖かさだけが慰めのクリスマスイヴ。切ない。
(文=ロベルト竜馬)

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