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大学、理系“土木&工学”女子が急増?凋落の法・経済学部、就職実績高い地方大学も

文=松井克明/CFP

●グローバル化、または地域重視の二極化

 一方、「週刊エコノミスト」(毎日新聞社/8月5日号)は『強い大学』という特集を組んでいる。「大学のオープンキャンパスが開かれ、受験生が志望校を固める夏休み。多くは偏差値を物差しにしがちだが、大学の評価は入学後の学習環境、卒業後の就職状況で大きく変わる。企業と同様に大学もグローバル競争にさらされる中、『強い大学』を選ぶ」と、こちらも大学選びにスポットを当てている。

「エコノミスト」によると、今後の大学の改革の方向は、グローバル人材か、地域人材育成に二極化していくという。

 現在、英高等教育専門誌「タイムズ・ハイアー・エデュケーション」において掲載されている『世界大学ランキング』で、100位以内に入ったのは東京大学(23位)と京都大学(52位)のみ。東大はアジアではトップだが、シンガポール大学(26位)、香港大学(43位)、ソウル大学(44位)、北京大学(45位)など有力大学に追い上げられている。

「下村博文・文部科学相は大学に競争を促し、世界に通用するグローバル人材の養成に向け国を挙げて支援すると訴える。文科省は、日本の大学の国際競争力を強化し、グローバル人材の養成機関にしようと、『スーパーグローバル大学創設支援』を今年度からスタートさせた」

 一方、「地方の私立大でも介護や福祉、教育などに特化し、地元企業との連携を強めることで、高い就職率を上げる大学が目立つ。知名度や偏差値では、首都圏の有力大学には遠く及ばないものの、就職という実績では決して引けをとらない大学が地方にはたくさんある」という。

 これからの大学はグローバル化か、地方重視か、旗幟を鮮明にして改革を進める必要がありそうだ。
(文=松井克明/CFP)

松井克明/CFP

松井克明/CFP

青森明の星短期大学 子ども福祉未来学科コミュニティ福祉専攻 准教授、行政書士・1級FP技能士/CFP

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