ビジネスジャーナル > 企業ニュース > 1Rと1Kはほぼ同じ?意外なルール  > 2ページ目
NEW

1Rと1Kはほぼ同じ?DKとLDKは何が違う?部屋探しに役立つ間取りの決まり

文=秋津智幸/不動産コンサルタント
【この記事のキーワード】, ,

 なぜならば、2011年11月まで、DKLDKを区分けする明確な基準は決められていませんでした。それまでは、ただ漠然と「広いとLDKで、狭いとDK」といった具合で、なんとなく業界では「8畳以上あればLDKと表記してもいいのではないか」と考えられていました。確かに、少し狭いですが、8畳あればLDKと表記しても受け入れられるというイメージはわかります。

 しかし、このままではよくないとして、公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会から「DK(ダイニング・キッチン)及びLDK(リビング・ダイニング・キッチン)の広さ(畳数)の目安となる指導基準」が発表され、一定の基準が設けられました。

 その基準によると、次のように定められています。

【居室が1つの場合】
・4.5畳以上8畳未満は「DK」と表示
・8畳以上で「LDK」と表示

【居室が2つ以上の場合】
・6畳以上10畳未満は「DK」と表示
・10畳以上は「LDK」と表示

※1畳=1.62平方メートル以上

 なお、この基準には示されていませんが、居室が1つの場合で、DKに当たる部分が4.5畳未満は「K」(つまり「1K」)表示になります。同様に、居室が2つ以上の場合も、「DK」に当たる部分が6畳未満であれば「K」(「2K」など)表示になります。従って、2DKと2LDKを具体的に説明すると、キッチンやトイレ、風呂などの水回りとは別に部屋が2つあり、キッチンとダイニングを合わせて6畳以上10畳未満なら2DK、同じく10畳以上なら2LDKとなります。

 しかし、この基準はまだ不動産業界の隅々にまで行き届いているとはいえず、不動産情報サイトなどでも正確に表記されていないこともありますので、目安として覚えておいてください。物件情報には“基準外”のあいまいな表記もありますから、最終的には自分の目で実際の部屋を見て判断することが欠かせません。
(文=秋津智幸/不動産コンサルタント)

『賃貸生活A to Z』 新生活を始める人、いまの家に不満がある人、必携の1冊。理想の家で、快適に暮らすテクニックを不動産の専門家が「コッソリ」教えます。 amazon_associate_logo.jpg

1Rと1Kはほぼ同じ?DKとLDKは何が違う?部屋探しに役立つ間取りの決まりのページです。ビジネスジャーナルは、企業、, , の最新ニュースをビジネスパーソン向けにいち早くお届けします。ビジネスの本音に迫るならビジネスジャーナルへ!