「紀州のドン・ファン」と呼ばれた実業家の野崎幸助氏の急逝に関し、さまざまな情報が飛び交っている。

　自宅の椅子の上で死んでいたという野崎氏。体内からは致死量の覚醒剤成分が検出され、すでに殺人容疑で警察は捜査を進めているが……。

　覚醒剤というと基本的には注射による摂取のイメージが強いが、注射痕などはなしということで、ますます謎は深まるばかりといった状況だ。すでに家族と会社関係者の関係先を殺人容疑で家宅捜索が行われているが、現状決定的な情報は出ていない。

　その「家族」「会社関係者」というのが、55歳下の妻と家政婦である。事件が起きた時分にもっとも近くにいた人物として疑われているわけだ。妻であるSさんの家は和歌山県ではなく東京の新宿区であり、一緒に暮らしていたのも数カ月だったという。野崎氏の死後もすぐ「東京に帰りたい」と漏らしていたという。

「相手が相当な資産家ということで事件性を強く疑われているというわけですが、やはりというかなんというか、Sさんには野崎氏への愛情は皆無だったということでしょうね。『遺産は当面2億円のキャッシュだけでいい』『それで東京に戻る』とも発言しているそうで。亡くなった直後ですよ。”ポーズ”をとることもできない人物ということです。それは警察から疑ってくださいといっているようなものですね」（記者）