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マンガ週刊誌、何色も色つき紙を使う謎 読者へのスゴイ心遣い?集英社さんに聞いた

文=鮫肌文殊/放送作家

●印刷業者の説明に納得

 いまいち納得がいかないので、印刷業界シンクタンクである公益社団法人日本印刷技術協会様に同じ質問をしてみた。 

担当者 まず、色つきの紙を使用している理由は、安い紙を使用しているからだと思います。通常の紙は漂白して色を抜いたり、古紙の場合は「脱墨」という印刷されている墨を抜く工程が必要になります。つまり、人工的に白い紙をつくっているのです。ところが、漫画雑誌は読み捨てなので、あまりいい紙は使えません。グレードの低い「低級紙」を使うとあまり白くならないので、色をつけて見やすくしているのだと思います。

–では、その色つきの紙を何種類も使っている理由はなんでしょうか?

担当者 あまり意味はないと思うのですが、メリハリをつけるといいますか、読みやすいようにアクセントをつける意味があるのだと思います。

–せっかく低級紙でコストを抑えても、何色も使ったらお金がかかるのではないですか?

担当者 何色も使ったからといって、コストが上がることはないと思います。そもそも紙は大量生産しますから、1つの工場でもさまざまな色の紙をたくさん用意してあります。

–ありがとうございました。

 さすがに現場の声はわかりやすくて説得力がある。最近はやりのスマートフォンでサクサク読めるマンガもいいが、やはり私は気がつくとインクで指が黒くなっているような印刷の悪いマンガ週刊誌が好きだ。しかし、電車でマンガ週刊誌を読んでいる人はとても少なくなった。それを考えると少し寂しい気持ちになった、今回の昭和なギモンだった。
(文=鮫肌文殊/放送作家)

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