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JRAは何故「炎天下」で長時間パドックを周回させるのか? 日本競馬における「熱中症対策」の矛盾と限界

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「コート上で死ぬのはゴメンだ……」

 27日に開幕したテニス全米オープンだが、そう話したアルゼンチン選手を始め、酷暑による熱中症などの症状で棄権する選手が相次いでいる。

 1回戦を勝利した錦織圭選手も「色んな選手が倒れていた。みんな人間なので大変」と惨状を話せば、主催者側が対処した第3・第4セット終了後に10分の休憩時間を設ける「エクストリーム・ヒート・ポリシー(熱中症対策)」に対しても「どんなルールがあっても無理。10分あっても、リズムが崩れるだけ。インドアにして冷房を効かせるしか……」と、事態の深刻さを語っている。

 開催地のニューヨークは、高い湿度に加え連日35度を超える猛暑が続いているが、述べるまでもなく日本も似たような状況。テニスほど長時間連続で走り回るわけではないが、日中の炎天下で行われる競馬もまた、非常に「危険」なスポーツといえるだろう。

 特に歴代最高気温を次々に更新した今年の夏は、記録的な酷暑。特に競馬の場合、騎手を始めとした人だけでなく、主役のサラブレッドが何より暑さに弱い生き物だ。レース後に熱中症などの症状によって、ふらつきや転倒に陥るケースも実際に起こっているという。

 そういった現状を受け、改めて警鐘を鳴らしているのが、日本経済新聞で長く競馬を担当しているノモケンこと野元賢一記者だ。

 野元記者は自身が『netkeiba.com』で連載する『教えてノモケン! 野元賢一が競馬界の”今”を解説』を通じ、今の競馬界が直面している熱中症問題による実情や、その危険性に関して危機感を露にしている。

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