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武豊「陣営と衝突」が礎となったケイティブレイブの自在性。「無念の降板劇」で終戦後、福永祐一が開花させた「レジェンドの理念」

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 4日に行われたJBCクラシック(G1)は、福永祐一騎手のケイティブレイブ(牡5歳、栗東・杉山晴紀厩舎)が優勝。3つ目のG1タイトルを手に、12月のチャンピオンズC(G1)へ挑むことが発表された。

「逃げしかできない馬では可能性が狭まる」

 従来、逃げ馬のケイティブレイブが中団からの競馬で中央G1初制覇。まさに福永騎手がかつて『日刊スポーツ』に語った”教育理念”が実った勝利だった。

「リズムを守ることを第一に。前が速くて置かれたけど、ああいう形でもG1を勝っているし、全く心配していなかった」

 ケイティブレイブが今回のような”差す競馬”を覚えたのは、昨年の帝王賞(G1)。実は予定していた作戦ではなく、たまたま出遅れてしまったことがきっかけだった。逃げ馬が出遅れたとあって普通なら絶望的だが、福永騎手は慌てず後方からの競馬を選択。すると上がり最速の末脚で差し切ってしまったのだ。

 当時は主戦騎手が「ひょうたんから駒」と語るほど、まさに偶然が呼び込んだ勝利だった。だが、それをきっかけにケイティブレイブに自在性が芽生え、ますますスキのない馬に成長。今回の勝利は、前に行きたい馬が多いメンバー構成を考慮しての「作戦通り」だっただけに、その価値はひと際高いといえる。

 逃げ一辺倒だったケイティブレイブの競馬が5歳秋にして「ようやく完成した」ということだ。

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