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2018.12.19 11:03
武豊「有馬記念シルバーコレクター」の歴史……オジュウチョウサン挑戦への思いと「苦い記憶」の数々
編集部
2003年はリンカーンで先行策から早めの仕掛けで一時は先頭に立つも、最後の直線でシンボリクリスエスに交わされると、9馬身差つけられる大敗を喫している。
05年は3冠馬ディープインパクトで古馬と初顔合わせ。単勝1.3倍に支持されるも、直線で抜け出したハーツクライに半馬身及ばず。国内戦キャリア最初で最後の敗戦となった。
キタサンブラックと挑んだ16年。2番手で進んでいたキタサンブラックだが、3コーナーでサトノノブレスが動きを見せると、これに先頭を走るマルターズアポジーが反応し加速。これでキタサンブラックのペースに狂いが生じた。結局これが痛手となり、最後の直線でサトノダイヤモンドに交わされてしまう。レース後、武豊騎手は「組織力にやられたよ」と語っていた。
「武豊騎手が2着になった有馬記念を振り返ると、歴史に残る名勝負の連続だったのは間違いないですね。今後も語り継がれるものばかり。
今年、武豊騎手はマカヒキ、クリンチャーらにも騎乗できたにもかかわらず、あえてオジュウチョウサンを選択しています。今年のレースは後年、武豊騎手にとっていい思い出となるのか、それとも苦い思いとして胸に刻まれるのか、興味深いですね」(競馬記者)
オジュウチョウサンのオーナーである長山尚義氏は、今年の有馬記念で馬券圏内に入った場合、『来年はドバイ、宝塚記念、凱旋門賞しか使わないつもりだよ』と夢を語っている。武豊騎手もこの壮大な夢に魅せられてしまったのかもしれない。
オジュウチョウサンの夢のような物語はいつまで続くのか。できることならば来年以降も壮大な物語を紡いでいってもらいたい。
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