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ソニー、異例の新作スマホ連発の謎 生き残りに必死、意外性乏しく残念感満載…

文=佐野正弘/ITライター
ソニー、異例の新作スマホ連発の謎 生き残りに必死、意外性乏しく残念感満載…の画像1新機種「Xperia Z4」を手にするソニーモバイル社長の十時裕樹氏

 ソニーモバイルコミュニケーションズは4月20日、新しいフラッグシップスマートフォン「Xperia Z4」を発表したが、なぜこの時期に、しかも日本で発表するに至ったのかについては、疑問の声も多く上がっている。

MWCで見送られた新フラッグシップが国内で登場

 スマートフォン事業の不振に苦しむソニーは、「Xperia」シリーズのスマートフォン開発を手掛けるモバイルコミュニケーションズの社長を、元ソネットの副社長である十時裕樹氏に交代するなど、大幅な事業再編を実施した。ターゲットとする市場を日欧・アジア主体に絞り、ハイエンドモデルに注力することで再編を図る方針を示している。

 そこでソニーモバイルは「Xperia Z」シリーズの投入回数を変更すると発表している。実際、ソニーモバイルが例年、新機種を発表していた世界最大の携帯電話の見本市「Mobile World Congress」(MWC)において、今年はタブレットのフラッグシップ「Xperia Z4 Tablet」こそ発表したものの、スマートフォンのフラッグシップモデルは発表していない。現在主力の「Xperia Z3」が発表されたのは昨年9月であり、計画見直しを発表したソニーモバイルが新たなフラッグシップを投入するのは時期的にも早いため、今回はMWCでの発表は見送ったのだろうと思われていた。

 しかし4月20日、ソニーモバイルは「Xperia Z4」を発売すると発表したのだ。サムスン電子の「Galaxy S6/S6 edge」同様、キャリアが発表する前に端末の発表会を開いたことにも驚きがあったが、世界で端末をアピールできたMWCからおよそ1カ月しかたっていないにもかかわらず、あえて日本国内で新機種を発表したことが、大きな驚きをもたらしたのも事実であろう。

端末の洗練度は上がっているが、疑問も多い

 Xperia Z4は、これまでのXperia Zシリーズを踏襲したオムニバランスデザインを採用しながら、クアルコムの最新CPU「Snapdragon 810」を採用し、LTEのカテゴリ6にも対応するなど、端末・通信の両面で高速化を実現。それでいて薄さ6.9mm、重量144gと一層の薄型・軽量化が図られたほか、キャップレス防水のUSBコネクタを備え防水・防塵の確実性が高まるなど、より完成度が高められたモデルとなっている。

 また十時氏が「カメラスマホを極める」と話している通り、定評のあるカメラ機能はさらに強化され、「プレミアムおまかせオート」では従来弱点とされてきた料理も自動で判別し、美味しそうに撮影してくれるようになった。さらにフロントカメラが510万画素に強化され、レンズも25mmと広角のものを採用。人気を高める“セルフィー”(自撮り)のニーズに応える機能を備えている。

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