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有馬賢治「日本を読み解くマーケティング・パースペクティブ」

テレビ、ついに地獄の悪循環突入で再起不能?影響力減→CM減→制作費なし…

解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=A4studio

「それだけ、広告主から『ネットに広告を打つ価値がある』と認められている証拠です。最近では、『YouTuber(独自制作した動画を『YouTube』で公開し、広告収入を得るクリエイター)』として何千万円も稼ぐ人が出てきていますが、そういった職業が成り立つのも、多くの企業がネットに広告を出しているからです。内容を見ると、ネットCMは5秒など一定時間後にスキップできるものも多いため、最初の数秒で視聴者の心を惹きつけるような工夫もしています。そのあたりの企業努力が、“垂れ流し”の多いテレビCMとは異なるのかもしれません」(同)

 そうなると、気になるのはテレビCMの今後だ。

「体形の劇的な変化を表現したRIZAP(ライザップ)のCMは、視聴者に『おいおい、本当かよ』というツッコミをさせることで注目を集めましたが、このような話題提供型は特例です。基本的には『続きはウェブで』というように、いかにテレビからネットに誘導できるかがポイントになってくるでしょう。今後の企業の広告活動は、テレビ中心ではなく、ネット上で話題が共有されるように紙媒体や屋外広告などを巻き込んだクロスメディア展開型が多くなると思います」(同)

 テレビCMにも、時代に適応する柔軟性が求められているということだろう。
(解説=有馬賢治/立教大学経営学部教授、構成=A4studio)

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