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シャープ消滅のXデイ わざわざ「ウチは危ない会社です」と宣言した理由

文=編集部
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連結債務超過転落で上場廃止の恐れ

 なぜシャープは99%超減資という奇策に打って出たのか。同社の2015年3月期連結決算は惨憺たる内容だった。2年前、1100億円の黒字目標を掲げていた営業損益は480億円の赤字に、400億円の黒字としていた最終損益は2223億円の巨額赤字に転落した。

 その結果、純資産はわずか445億円(14年3月期は2071億円)、自己資本比率は1.5%(同8.9%)と危険水域に突入し、連結債務超過に陥るのは時間の問題だ。そうなれば上場基準に抵触するため、東京証券取引所1部から2部に降格を宣告される。債務超過を解消できなければ、その次は法的処理に進む。それが債務超過に陥った上場企業の末路だ。

 シャープにとって、上場維持は絶対の命題だ。融資したお金の貸し倒れだけは避けたい三菱東京UFJ銀行とみずほ銀行の主力2行にとっても、連結債務超過だけは全力で回避しなければならなかった。そこで考え出されたのが、「債務の株式化」を抱き合わせにした「99%超の減資」である。

 三菱東京UFJ銀行は約3800億円、みずほ銀行は約3600億円をシャープに融資していた。このうち計2000億円分を優先株に置き換える。貸付金を出資に切り替えるわけだ。これを債務の株式化という。

 優先株は株価が下落すれば資産価値が下がるが、貸付金を振り替えただけだから、新たに資金をつぎ込む必要はない。銀行は債務の株式化でリスクを負ったのだから、株主もリスクを取りなさいというのが減資の提案なのである。2行が引き受ける2000億円分の優先株は3年後に普通株式に転換される。そうなれば、2行合わせたシャープへの出資比率は5割を超える。

 99%以上の減資は最終手段だった。自ら「ウチは危ない会社です」と宣言したのと同じだ。かつて99%超の減資を実施したダイエーはどうなったか。産業再生機構の手で解体され、丸紅に売り渡され、最後はイオンに譲渡されて消滅した。

 シャープも同じ運命をたどるのだろうか。主力2行から官製ファンドの産業革新機構の手に渡り、解体されることになるとのシナリオが公然と語られている。それは99%超減資企業が迷走の果てにたどり着く、悲しい結末である。
(文=編集部)

BusinessJournal編集部

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