真剣勝負の裏にある真実に斬り込むニュースサイト・GJ
真剣勝負の真実に切り込むニュースサイトGJ

武豊「天皇賞・秋7勝へ」キタサンブラック・ウオッカ・エアグルーヴの伝説を振り返り
先週行われた菊花賞は痺れるレースだった。1番人気はヴェロックス。皐月賞と日本ダービー、トライアル神戸新聞杯での走りから人気を集めたが、やはり重賞未勝利馬。最後は力尽き、100点満点の騎乗を見せた武豊とワールドプレミアが見事に勝利。武豊は昭和、平成、令和での菊花賞勝利騎手となっただけでなく、史上最年長、そして最多の菊花賞5勝という金字塔も打ち立てた。これぞ武豊といえる素晴らしいレースだったといえるだろう。
今週行われる第160回天皇賞(秋)もまた、武豊が得意とするレース。過去何と6度も勝利しているのだ。今年のパートナーであるマカヒキはかなりの人気薄だが、アーモンドアイやサートゥルナーリアにはないダービー馬という称号がある。ここでも菊花賞に続く武豊マジックが見られるだろうか。レースを前に、武豊が勝利した6頭の天皇賞馬を振り返ってみたい。
■1989年 スーパークリーク
(伊藤修司厩舎)
父ノーアテンション母父インターメゾというバリバリの長距離血統。同馬の配合を考案したのは、当時ラフィアン(マイネル軍団)の岡田繁幸氏という。同馬は菊花賞と天皇賞(春)を制しその長距離適性を見せつけたが、2000mの天皇賞(秋)も制したのだから見事だ。この時の2着はオグリキャップで3着はメジロアルダン。さらにヤエノムテキ、イナリワン、フレッシュボイスなどの強豪を破っての勝利だった。
■1997年 エアグルーヴ
(伊藤雄二厩舎)
父トニービン母ダイナカール母父ノーザンテーストという社台グループを代表する良血馬。19戦して17戦が3着以内、5着以下も引退レースの有馬記念と骨折明けの秋華賞のみという堅実馬だった。このレースはプリティキャスト以来17年ぶりの牝馬による天皇賞(秋)勝利。負かした馬もバブルガムフェロー、ジェニュイン、ロイヤルタッチ、サイレンススズカなど錚々たるメンバーだった。
■1999年 スペシャルウィーク
(白井寿昭厩舎)
サンデーサイレンス産駒の傑作馬。社台グループではなく日高大洋牧場の生産馬だが、20世紀最後の名馬として知られている。また武豊騎手が初めて日本ダービーを勝利した相棒であり、ともに勝利したG1レースは4勝。この天皇賞(秋)は前走の京都大賞典で大敗し、レース当日の馬体重もマイナス16kgが嫌われたため4番人気に評価を落としたが、大外一気のごぼう抜きで圧勝。ステイゴールド、エアジハード、セイウンスカイ、キングヘイロー、メジロブライトなどの強豪を負かしての勝利だった。
■2007年 メイショウサムソン
(高橋成忠厩舎)
血統はマイナーなオペラハウス産駒だが、その低評価を覆す活躍を見せた名馬。天皇賞(秋)は皐月賞と日本ダービー、天皇賞(春)を勝利するなど主戦だった石橋守騎手から、馬主の要望で武豊騎手に乗り替わりとなったレース。非情な乗り替わりと矢面に立たされたが、そのプレッシャーをはねのける見事な騎乗だった。同馬もこの勝利で天皇賞春秋連覇を達成。負かした相手もカンパニー、コスモバルク、アドマイヤムーン、ダイワメジャー、デルタブルース、マツリダゴッホ、エイシンデピュティ、シャドウゲイトなどかなりの好メンバーであった。
PICK UP
Ranking
5:30更新JRA【宝塚記念(G1)予想】タイトルホルダー×エフフォーリアは両方消し! G1馬なのに人気がない「アノ馬」を狙い撃ちで高配当いただき!
JRA武豊が「最低人気」で見せた意地 女性騎手に名伯楽が辛口ジャッジ!? アノ名騎手に批判殺到? 松山弘平「斜行」であわや……【週末GJ人気記事ぶった斬り!】
JRAクラシックを嘱望されたグランアレグリア全弟の悲しすぎる結末……宝塚記念(G1)ウィークの新馬戦、「阪神」ではなく「東京」で思い出す生涯一度きりの晴れ舞台
- JRA宝塚記念【10万馬券】予想! パンサラッサ「爆逃げ」にタイトルホルダーら阿鼻叫喚!? 「激流」だからこそ冴えわたる横山典弘の技
- 宝塚記念(G1)元JRA細江純子さん「凄く良く見せたのは、共同通信杯」エフフォーリアにまさかのジャッジ!? 「1番目か2番目」武豊アリーヴォ絶賛も、疑惑深まる年度代表馬の早熟説
- 【帝王賞(G1)展望】テーオーケインズVSオメガパフュームVSチュウワウィザード!注目「上半期のダート頂上決戦」は実力伯仲の三つ巴!
- JRA 宝塚記念(G1)「2番手で…」あの陣営から不気味なコメント…タイトルホルダーを悩ませる“くせ者”の存在
- JRA宝塚記念(G1)横山武史「これでは伸びない」 エフフォーリアの力負け疑惑深まる…悩める王者がいよいよ崖っぷち
- JRA宝塚記念(G1)エフフォーリア「完全復活は厳しい」と予告…デアリングタクト「生みの親」が語ったエピファネイア産駒2頭の決定的な違い
- JRA宝塚記念(G1)川田将雅「騎乗馬なし」の誤算!? リーディング独走の上半期立役者も見学なら「あの記録」もストップか