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【JRA外国人騎手通信簿】5段階評価で「満点」は一人だけ!スミヨンは?デットーリは?

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 この成績を見れば一目瞭然、スミヨンの実績が抜けている。この秋は8年ぶりの来日だったが、その腕前は衰えていない。特に距離不安の懸念があったラッキーライラックを勝たせたエリザベス女王杯は圧巻。あの内容を見せられれば、今まで騎乗してきた石橋脩騎手と比較されてしまうのはやむを得ないところ。勝率・連対率・複勝率のいずれも高い数値で、重賞2勝を含む特別戦4勝も立派。通信簿は文句なしの満点【5】だ。ただし1番人気の勝率29.4%・連対率35.3%、そして2番人気での勝率31.3%・連対率56.3%が、3番人気での勝率42.9%・連対率57.1%より劣るのは気になるところ。おそらく過剰人気な部分があるのだろうが、馬券を買う側としてはその見極めも重要だ。

 通信簿【4】の評価はマーフィー、デットーリ、ムーアの3人。マーフィーはジャパンカップを勝つまで2歳未勝利と2歳新馬戦しか勝利しておらず、勝利内容としては寂しいところだった。とはいえマイルCSの3着、京都2歳Sの2着など重賞で上位争いを演じており、先週のジャパンカップ勝利で一気に株を上げた。この勝利がなければ通信簿は【3】の評価だっただろう。

 デットーリはオーストラリアでの騎乗停止もあって来日が延期となり、ジャパンカップ週からの騎乗。2011年の日本ダービー以来となった土曜最初のレースでいきなり勝利し、日曜も1Rで勝利とさすがの実力を見せつけた。少ない騎乗数ながら勝率・連対率ともに上々の数値で、加えて来日1週目で3勝を挙げたのはこの5名の中でデットーリのみという事実を考えると、その順応性と勝負強さは評価できる。

 ムーアは来日直後でいきなり東京スポーツ杯2歳S(G3)をコントレイルで勝利。来日2週目のジャパンカップ週は未勝利に終わったが、連対率41.7%はトップの数字でさすが。さらに1番人気で7度の騎乗があり6連対、連対率は85.7%と人気で信頼できる騎手。勝利数は少ないものの、重賞勝利と連対率を踏まえて通信簿は【4】だ。

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 残念なのは通信簿【2】のビュイック。5勝を挙げているものの、目立った活躍がないのが痛いところ。ジャパンカップは1番人気レイデオロで11着と結果が出ず、1~3番人気で12回の騎乗があるも3勝で2着はゼロ(勝率25%・連対率も25%)という成績は減点。これがスミヨンの場合だと勝率32.5%・連対率47.5%となるので、その差は歴然だ。またムーアやマーフィーのように重賞で連対がないのもマイナスな印象。今後の巻き返しに期待したいところである。

 彼らが騎乗するチャンピオンズC(G1)はどんなレースとなるのか。12月の中山や阪神でどんな成績を残すのか。武豊や川田将雅、福永祐一といった日本のトップジョッキーを相手にどんな騎乗を見せるのか。ますますレースが楽しみだ。

 以上短期免許で来日している外国人ジョッキーの通信簿としたが、前述した各外国人ジョッキーの「買える条件・買えない条件」は別掲する。

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