JRA「乗り替わり」デムーロが熱い!? チューリップ賞(G2)「1勝馬」クラヴァシュドールが下克上に挑む!
7日(土)、阪神競馬場でチューリップ賞(G2)が開催される。クラシック初戦の桜花賞と同じコースで行われる前哨戦のため、昨年の阪神JF(G1)1~4着馬(レシステンシア、マルターズディオサ、クラヴァシュドール、ウーマンズハート)をはじめ、多くの有力馬が出走を予定している。ここでは阪神JF・3着馬クラヴァシュドール(牝3歳、栗東・中内田充正厩舎)の逆転に期待する。
昨年9月に阪神競馬場でデビュー勝ち。続く2戦目のサウジアラビアRC(G3)では、朝日杯FS(G1)勝ち馬サリオスの2着。敗れはしたが、3着馬に3馬身以上の差をつけ、上り3ハロンのタイムはサリオスと同じ33.1秒。評価に値するレース内容で、相手が悪かったに尽きる。
3戦目の阪神JF(G1)は前走の内容が評価され、3番人気に支持される。しかし、勝ち馬レシステンシアに5馬身差をつけられる完敗だった。勝ち馬はハイペースで逃げきり2歳レコードを更新。このことから、当日の馬場は超高速馬場だったと思われる。実際に、ほかの上位4頭はすべて先行馬の前残りだ。
レースを中団やや後方から進め、4コーナーでは外を回す形になったクラヴァシュドールにとっては厳しい展開である。
「チューリップ賞では前走の阪神JFと同じ展開になる可能性は低いだろう。阪神JFのとき、レシステンシアは4番人気だったため、マークされず楽に逃げられた。しかし、今回は1番人気が予想され、マークがきつくなるだろう。また逃げ馬スマイルカナも出走する。そう簡単に阪神JFの再現とはならないだろう」(競馬記者)
前走は展開に泣いただけに、レシステンシアが楽に逃げられないとなれば、クラヴァシュドールに逆転の目が出てくる。
そして今回鞍上にはM.デムーロ騎手を新たに迎える。今年はリーディング8位の16勝。昨年は重賞3勝に終わったが、今年はすでに重賞2勝を挙げ好調が伺える。この重賞2勝に共通するのは、乗り替わりで騎乗した馬での勝利という点だ。
1月の中山金杯(G3)は、落馬負傷の三浦皇成騎手から当日急遽の乗り替わりで騎乗したトリオンフで勝利。2月の東京新聞杯(G3)はプリモシーンとの初コンビで制し、同馬を1年半ぶりの勝利へエスコート。今、「乗り替わり」のデムーロ騎手は注目しておくべき存在だ。
1週前追い切りはデムーロ騎手を背に、栗東CWコース3頭併せで行った。6ハロン82.8秒、ラスト11.8秒の好時計を記録。3勝クラスの併走馬に半馬身先着し、仕上がりの良さが伺える。レースに向けて万全の態勢だ。
無敗の2歳女王レシステンシア撃破へ。新パートナー・デムーロ騎手を背に「1勝馬」クラヴァシュドールが下克上に挑む。
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