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JRA【桜花賞(G1)展望】武豊レシステンシアは巻き返せるか!? 「史上最高ボーダー」突破したデアリングタクトが不気味

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 12日、日曜阪神メインは桜花賞(G1)が開催される。今年は史上最高ボーダーといわれたように例年よりも出走までのハードルが高く、ハイレベルなメンバーが集まった。

 昨年の2歳女王レシステンシア(牝3、栗東・松下武士厩舎)は前哨戦のチューリップ賞(G2)を3着に敗れ、北村友一騎手から武豊騎手にバトンタッチ。

 1週前追い切りでは武豊騎手を背に栗東・坂路を単走で追われ、4F56秒0-1F13秒0を馬なりでマーク。新馬戦以来のコンビとなる武豊騎手は当時と比べ「デビュー戦から、ここまでそんなに月日がたっているわけでもないのに随分と力強くなっている。さすがG1馬」と絶賛。女王返り咲きに意欲を見せた。

 マルターズディオサ(牝3、美浦・手塚貴久厩舎)はレシステンシアを破ってチューリップ賞を快勝した。前走後は栗東に滞在。1週前追い切りは栗東・CWで併せ、6F80秒2-1F12秒1と順調な調整を続けている。

 手塚師は「レースに行くとどんな展開でも対応できている。長くいい脚を使えるのは、ディープよりもキズナの方が出ているのかな」と本番へ向けて笑顔でコメントした。

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 1番人気の支持を受けた阪神JF(G1)を6着に敗れて以来となるリアアメリア(牝3、栗東・中内田充正厩舎)は川田将雅騎手を背に栗東・CWで併せて2馬身先着した。陣営は「最近は直行が主流になっているけど、状態はドンピシャにハマっています」とぶっつけで本番を迎えるが上々の手応えだった。

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 牡馬相手のシンザン記念(G3)を制したサンクテュエール(牝3、美浦・藤沢和雄厩舎)もリアアメリア同様に直行で桜花賞に挑む。これは一昨年の桜花賞馬アーモンドアイと同じローテーションだ。陣営は「久々になるけど、しっかり乗り込んできたから心配はないよ。ここでもでも見劣らないだろう」と順調な仕上がりをアピールした。

 一時期は出走を危ぶまれたデアリングタクト(牝3、栗東・杉山晴紀厩舎)だったが、何とか出走にこぎつけた。エルフィンS(OP)を豪快に差し切った走りはここでも不気味だ。1週前追い切りでは松山弘平騎手を背に栗東・CWで3頭併せを決行した。陣営は「前回の1週前と同じパターンで調整しました。前回よりも力んでいましたが、マイルのG1なので、これでいいと思います。今のところ順調です」と仕上がりに問題はなさそうだ。

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 クラヴァシュドール(牝3、栗東・中内田充正)はサウジアラビアRC(G3)をサリオスの2着、阪神JF(G1)を3着、チューリップ賞を2着と安定して上位に食い込んでいる。

 リアアメリアと2頭出しとなる陣営は1週前追い切りでは「動きは良かった。状態はキープしているし、テンションも上がっていないですよ」と前走の出来をキープしていると保証した。

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 ミヤマザクラ(牝3、栗東・藤原英昭厩舎)は快勝したクイーンC(G3)からの直行を選択した。1週前追い切りでは福永祐一騎手が騎乗して栗東・CWで併せ、6F82秒-1F11秒8の好時計で駆け抜けた。前走はクビ差の勝利も、奥深さを見せるレース内容にはまだまだ成長の余地を残している。

 ほかにもアネモネS(OP)を制したインターミッション、フィリーズレビュー(G2)を鮮やかに差し切ったエーポス、新潟2歳S(G3)を上がり32秒8の切れ味で差し切ったウーマンズハート、重賞でも安定して走るマジックキャッスル(牝3、美浦・国枝栄厩舎)など伏兵陣も多彩だ。

 史上稀にみる好メンバーが集まった第80回桜花賞は12日、15時40分に発走を予定している。

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