JRA藤田菜七子&坂井瑠星「黄金世代」森裕太朗が角居厩舎所属に! ライバルを超えるには「10か月」が勝負!
10日、森裕太朗騎手が4月14日付で、フリーから角居勝彦厩舎所属になることが発表された。
デビューしてから最初の2年間は鈴木孝志厩舎に所属していたが、18年3月に所属を離れフリーになった森騎手。デビュー5年目の同期には、藤田菜七子騎手や8日に東京スプリント(G3)を制した坂井瑠星騎手などがいる注目の高い世代だ。
同期でひときわ目立つ存在の坂井騎手は名門・矢作芳人厩舎に所属している。これまでにJRA重賞を3勝しており、現在通算110勝を挙げる活躍。また17年11月から約1年間オーストラリアで武者修行を行うなど、貴重な経験を積んでいる。これには矢作厩舎の教育手腕も影響しているだろう。
それに対し、森騎手は通算60勝で、重賞未勝利。坂井騎手と差が開いてしまっている。しかし名門・角居厩舎への所属が決まったことで、今後の巻き返しが期待できるだろうか。
その角居厩舎と言えば、ウオッカが64年ぶりの牝馬による日本ダービー(G1)制覇をはじめとした数々の記録を打ち立ててきた。日本馬初の海外G1制覇では、豪州のビッグレース・メルボルンC(G1)をデルタブルースで、世界最高峰のドバイWC(G1)をヴィクトワールピサで優勝するなど、世界を股にかけ歴史に名を刻んでいる。これまで輩出してきた名馬を数えだしたらキリがないほどの名門厩舎だ。
また角居調教師は引退馬のセカンドキャリアを支援するサンクスホースプロジェクトを立ち上げており、競走馬育成以外でも日本競馬に大きな功績を残している。
そんな角居調教師だが、実はこれまで弟子を取ってこなかった。それだけに今回の森騎手の所属変更は驚きだ。国内外で数々の偉業を成し遂げた名門厩舎で、森騎手がどんな成長をするのか注目が集まる。
「森騎手は角居厩舎所属となりますが、レースで同厩舎の馬に騎乗する機会はそう多くないかもしれません。管理馬は芝中距離路線の有力馬ばかりのため、騎乗依頼はほとんどトップジョッキーに行ってしまいます。そのため、調教での騎乗がメインになるのではないでしょうか。それでも日本を代表する厩舎なので、森騎手にとっては『名馬の背中』を知る貴重な体験をできる環境でしょう」(競馬記者)
しかし、角居厩舎は21年の2月で「解散」になる。
理由は角居調教師が実家の天理教教会を継ぐため。これは2年前にすでに発表されている内容。そのため、クラシックまで見届けられないことを理由に、今年デビューの2歳馬は積極的に預かっていないようだ。
これから名門厩舎に所属する森騎手だが、残された時間はたった「10か月」しかない。この間にノウハウを吸収して、今後の騎乗に活かさなければならないのだ。
森騎手が坂井騎手ら同期のライバルを追い越すためには、これからの10か月間が勝負となるだろう。
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