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赤ペンに新聞は「時代遅れ?」競馬専門紙が存亡の危機!? JRA無観客競馬で販売部数も激減! ネット全盛の時代も逆風に

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 JRAでは2月29日から無観客競馬が開始され、先日も5月6日までの継続が発表されたばかり。馬券の購入も電話投票とインターネット販売のみに限定され、売上げ減は勿論として、自粛ムードのなかで競馬開催の意義さえも問われるようになった。

 現状は、PAT会員の申し込み増などもあり、売上げ減については何とか踏みとどまっているが、そこで浮き彫りとなったのが、競馬専門紙などの紙媒体の深刻な打撃である。

 かつての競馬ブームで雨後の筍のごとく、創刊されては廃刊されていった雑誌とは異なり、専門紙は記者の印や厩舎情報などのコメントが売りである。おもにコンビニや駅の売店、競馬場やウインズなどでの販売がその多くを占めているのが実情だ。

 だが、長引く新型コロナウイルスの影響で新聞や雑誌などは、発行部数が減少している。そして部数が減るにつれ、1部、1冊のコストが高くなるという大きなデメリットがある。部数減に歯止めが利かなくなりつつある現状で、紙媒体の情報を売り続けて採算が採れるかどうかは疑問だ。

 一昔前とは異なり、現在はもはやインターネットが主流の時代となったといっても過言ではない。専門紙大手の競馬ブックでもオンラインでの情報提供を始め、『Yahoo! JAPAN』でも各種スポーツ新聞の記事を取り扱っており、わざわざ有料の新聞を購入しなくても無料で情報が手に入る。競馬ポータルサイト最大手の『netkeiba.com』では専門紙と遜色のない情報を提供している。

 また、大きな差となるのが140円~150円で販売されているスポーツ新聞に対し、500円を超える専門紙の価格設定だ。スポーツ新聞でも3場開催すべての情報が手に入る。情報量については専門紙に見劣るとはいえ、特別戦以降は詳しい情報が記載されており、ライトファンには十分に事足りている。これは金額にして倍額以上の専門紙にとっては、情報の質と量では差別化できているとしても大きな不利となっている。

「一昔前であれば、競馬新聞に赤ペンが競馬ファンのイメージでしたが、インターネット世代の若いファンはスマホとタブレットが主流の時代に変わりました。ただでさえ、書籍の売上げが下がり、書店の閉店が相次いでいるように時代の変化としては仕方がない部分もあるかもしれませんね。

 ですが、まだまだ紙媒体のファンが多いことも事実です。メインとなる購入層のオールドファンには不慣れなネット情報よりも紙の安心感が大きいでしょう。そうはいってもこれは今後の存続もかかるだけに、『デジタル』と『アナログ』の共存と差別化は急務といえます」(競馬記者)

 時代の変化にともない、競馬ファンの情報入手手段の多様性に対応する必要が以前にも増している。

 中央、地方ともに競馬専門紙にとっては大きな岐路に立たされているといえるのではないだろうか。

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