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JRA天皇賞・春(G1)「盾男」武豊でもお手上げ!? 「スイッチが入ってしまった」キセキ“暴走”再び……

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 3日、日曜京都11R天皇賞・春(G1)はC.ルメール騎手の1番人気フィエールマンが勝利した。フィエールマンは天皇賞・春を昨年に続き連覇、鞍上のルメール騎手は史上初となる天皇賞4連覇を達成した。

 その一方、阪神大賞典(G2)を大きく出遅れての7着から巻き返しを図ったキセキ(牡6、栗東・角居勝彦厩舎)は課題のスタートは決めたものの、6着に敗れた。そこで前走で手綱を取った川田将雅騎手から「平成の盾男」武豊騎手に乗り替わり、陣営は淀の長距離を知り尽くす名手の手綱に期待した。

 だが、またしてもキセキの“悪癖”が大一番の舞台でも妨げとなってしまった。

 注目のスタートは問題なく、スムーズにゲートから出ると外目の3番手の好位に取りついた。武豊騎手もペース次第でロングスパートを選択肢に入れていたのではないだろうか。行きたがる馬を懸命になだめて好位の追走を試みている。

 しかし、鞍上の意に反してキセキの折り合いは一向につかない。武豊騎手は思い切って馬群から一旦距離を置くため、大きく外にキセキを誘導して落ち着かせようとしたが、ついに諦めて先頭に立ったのは苦肉の策だっただろう。

 先頭に立ったことでラップを緩めることには成功したものの、淀の3200mを終始「前向き」に走ってしまっては、余力は残されていなかった。直線に入ると、後続馬に抵抗することもなく6着でゴールした。

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