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JRA函館スプリントS(G3)で開幕! 大混戦サマースプリントシリーズの展望

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 今週から夏競馬の風物詩サマーシリーズが開幕する。このサマーシリーズは2006年からスタートした夏のイベントで、該当レースの結果に応じたポイント獲得数で夏の王者を決めるものだ。

・サマースプリントシリーズ(全6レース)
函館スプリントS(G3)
CBC賞(G3)
アイビスサマーダッシュ(G3)
北九州記念(G3)
キーンランドC(G3)
セントウルS(G2)

・サマー2000シリーズ(全5レース)
七夕賞(G3)
函館記念(G3)
小倉記念(G3)
札幌記念(G2)
新潟記念(G3)

・サマーマイルシリーズ(全4レース)
米子ステークス(L)
中京記念(G3)
関屋記念(G3)
京成杯オータムハンデ(G3)

・サマージョッキーズシリーズ
上記全レースが対象

 御覧の通りスプリントシリーズは対象レースが6つと最も多く、かなりの激戦となっている。今週からサマースプリントシリーズとサマーマイルシリーズが開幕するが、ここでは激戦のサマースプリントシリーズについて展望をまとめたい。

 基本的にサマースプリントシリーズのポイント獲得方法は、北海道滞在組と非北海道組に分かれる。前者は全6戦のうち2戦が函館競馬場と札幌競馬場で行われるため、涼しい北海道で滞在競馬の恩恵が受けられる函館スプリントSとキーンランドCでポイントを獲得するパターン。

しかも今年はコロナウイルスの影響で、札幌開催中は札幌滞在限定というのも大きい。函館から札幌への輸送がないからだ。逆に後者は、新潟・小倉・阪神と異なる競馬場に連戦しなければならない。左回りと直線1000mの競馬、坂のあるコースとないコースなど条件はバラバラだ。

しかし、ローテーション的にはCBC賞→アイビスSD→北九州記念→セントウルSと適度に間隔が開いておりレースが使いやすいというメリットもある。相手関係を見て、あるいはライバルのポイント状況を見てレースを自由に決めることができる。ただし後述するように、最終戦のセントウルSはかなりの強豪が出走予定のため、格下馬にはかなり厳しいレースとなることが予想される。

 加えてサマースプリントシリーズは他のシリーズと異なり、10月にすぐスプリンターズS(G1)があるので、必ずしも出走馬はサマーシリーズを目標としていない部分もある。ここで全力を尽くせば、スプリンターズSではガス欠となってしまうからだ。

そういった馬は、チャンスがありながらも、他のレースに出走せず休養するパターンも多い。函館スプリントSでいえば、2018年に勝利したセイウンコウセイなどがそうだ。また、G1級の実績馬がスプリンターズSの叩き台としてセントウルSに出走するケースもある。

 さらにサマースプリント王者になってスプリンターズSも勝利したのは、昨年のタワーオブロンドンのみ。同馬の優勝はサマースプリントシリーズが創設された2006年から初の快挙でもあった。そういった意味でも、夏の王者がスプリンターズSで好走するのがいかに困難かわかる。

つまりサマースプリントシリーズの出走馬は、目標が夏の王者なのかスプリンターズSなのか、その見極めが重要でもあるのだ。

◆サマースプリント王者のスプリンターズSでの成績。
2006年 シーイズトウショウ 8着
2007年 サンアディユ    2着
2008年 カノヤザクラ    7着
2009年 カノヤザクラ    3着
2010年 ワンカラット    5着
2011年 エーシンヴァーゴウ 3着
2012年 パドトロワ     8着
2013年 ハクサンムーン   2着
2014年 リトルゲルダ    不出走
2015年 ベルカント     13着
2016年 ベルカント     10着
2017年 ラインミーティア  13着
2018年 アレスバローズ   14着
2019年 タワーオブロンドン 1着

 6レースで行われるようになった、2012年以降のサマースプリントシリーズ優勝ポイントは16~27pt。ただし最近5年は16~21ptなので、2勝の20ptを獲得すれば優勝圏内となる。

そういった状況を踏まえ、函館スプリントSの出走メンバーを見てみると、京阪杯の優勝馬ライトオンキューがまずその候補だ。

昨年も夏の北海道に滞在したが、函館スプリントSは競走除外、キーンランドCは不利があって4着と不完全燃焼。UHB賞で2着と洋芝に実績があり、今年は本格的に夏の王者を狙っていると思われる。58㎏を背負うダイアトニックもここで結果を出せば、一気に優勝候補に躍り出るだろうが、スプリンターズSを狙うなら、そのまま休養にあてるかもしれない。

 北海道組以外では、CBC賞で復帰予定のアウィルアウェイに注目したい。小回り向きの決め手があり、高松宮記念後は休養にあて、夏競馬に向けて調整されてきたのもプラスだ。

 昨年の王者タワーオブロンドンは、夏は休養とのことで、復帰戦はおそらくセントウルS、そしてスプリンターズSを目指すことになりそう。ダノンスマッシュもセントウルSが復帰戦の模様で、高松宮記念馬モズスーパーフレアは北九州記念と、古馬3強はサマースプリントシリーズに本気モードではなさそう。3歳馬では葵ステークスの優勝馬ビアンフェもセントウルSが復帰戦の予定で、サマースプリントシリーズには興味なし。

 以上を踏まえると、今年のサマースプリントシリーズは中心馬が見当たらず、かなりの混戦模様といっていいだろう。どんな開幕戦となるか、そしてどんな結末となるか、初戦である注目の函館スプリントSから目が離せない。

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