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73歳の「鉄人」高塚清一が歴代最年長勝利記録を樹立! 高齢者雇用が不安定なプロの世界で存在感!

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 73歳の現役最高齢レーサー・高塚清一(静岡)が、12日に行われたボートレース津の2Rで逃げ切り、加藤峻二(引退)の保持していた最年長勝利記録(73歳3カ月24日)を塗り替えた。73歳4カ月5日での勝利で、今後もボートレース界が誇る最長老レーサーの走りから目が離せない。

 まさに「鉄人」。高塚らしい、老獪(ろうかい)な逃げ切りで記録を達成した。矢橋成介(三重)のまくりを張り、内から差して伸びる42歳下の石岡将太(群馬)に艇を寄せ、2マークを先取りした。スピードや反射神経で劣っても、54年の選手人生で培った匠の技で対抗できるのが、モーター競技であるボートレースの魅力と言えるだろう。

 高塚は1965年9月に20期生として選手登録。デビュー節でいきなり初勝利を挙げ、丸2年で初優勝するなど、粋のいい期待の若手として名を馳せた。高塚の代名詞でもあるセンター筋からの豪快なまくりはいまだ健在。13日現在、2314勝を挙げ、優勝回数は47を数える。

 13年1月には常滑で65歳10カ月の最高齢優勝記録を達成したが、その2カ月後に加藤峻二(71歳2カ月でV)に記録を破られている。今後は最高齢優勝記録の更新とともに、同じく加藤峻二が持つ現役最長期間(55年10カ月)の塗り替え(あと1年2カ月)にも注目が集まる。

 それにしても生存競争が過酷なプロの世界で、73歳の今も現役バリバリの高塚は、称賛されてしかるべきだろう。

 世間では、今年2月に政府が高年齢者雇用安定法の改正案を閣議決定。70歳までの就業機会確保を企業の努力義務としたが、プロであるボートレーサーは逆に、高年齢者の雇用が不安定な弱肉強食の世界。70歳代は高塚と高橋二朗(71・千葉)の2人だけで、60歳代も20数人しかいない現実が、その厳しさを物語っている。

 また、ボートレース界は高年齢者の雇用安定どころか、成績が悪い選手に対して退会勧告があり、日本モーターボート選手会の「競走の公正確保及び競技水準の向上化に関する規程」で、直近4期の通算勝率が3・80未満、直近4期の通算事故率が0・70以上の選手は「戦力外通告」の対象となる。

 まして前記規程は、高齢者にはさらに厳しい。3年に1度の選手登録更新では、裸眼で0・5以上など、加齢が負担になる厳しい検査があり、さらに登録から33年を経過したベテランは、直近4期の通算勝率が4・80未満で退会勧告と、一層厳しい規程が定められている。プロの宿命で、高齢者の就業機会が狭まるサバイバルな世界で生き残り、若手相手に白星まで挙げる高塚のすごさが分かるだろう。

 ちなみに公営競技全体に目を向けると、最年長勝利記録は、オートレースの鈴木章夫(73・浜松)で、今年の6月7日に73歳9カ月16日で勝利を飾っている。またオートレースには70歳以上の選手が7人いて、最高齢の安藤定実(飯塚)は何と76歳だ。

 超高齢化社会と言われて久しいが、高塚を筆頭とする超高齢選手の活躍がファンや選手に勇気と希望を与えるのは間違いない。昨今、高齢者を狙った悪質な犯罪が絶えないが、ボートレース界では、「最長老」高塚が若手を“狙った”豪快なレースで、水上の格闘技をまだまだ盛り上げていく。

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