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JRA川田将雅VS松山弘平が“風雲急”のガチンコ対決!? 量より質か、その逆か……小倉リーディングを巡って一騎打ち!?

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 まさに“風雲急”を告げる争いになりそうだ。

 いよいよ今週末で夏競馬が総決算を迎える。札幌リーディングでは24勝を上げているC.ルメール騎手が断トツの存在で、新潟でもコンスタントに活躍した福永祐一騎手が一歩リード。

 その一方で、小倉リーディングは混沌とした大混戦の様相だ。

 中心は、現在9勝でトップに立つ川田将雅騎手。今週は土日ともに小倉で合計13鞍に騎乗と、自身5度目の小倉リーディング獲得へ意欲的だ。日曜メインの小倉2歳S(G3)では、前走の未勝利戦を大差勝ちしたモントライゼに騎乗予定。重賞制覇でリーディング獲得に花を添えるか。

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 追い掛ける松山弘平騎手も、現在8勝でチャンス十分。川田騎手と同じく、今週は土日ともに小倉で騎乗し、合計21鞍は数という点で大きなアドバンテージを握っている。川田騎手が騎乗する13鞍すべてに松山騎手も参戦することから、今週末は熾烈な“ガチンコ勝負”が見られそうだ。

「今年の勝ち星こそ川田騎手の116勝に対して、松山騎手が76勝と大きく離れていますが、松山騎手は今年本格的にブレイクしたとあって伸びしろは十分。二冠馬デアリングタクトとのコンビを筆頭に、重賞7勝と存在感も際立っています。

ただ騎乗馬の質で分があるのは、やはり川田騎手。騎乗馬を厳選していることもあって、ルメール騎手を超える勝率、連対率、3着以内率はいずれもJRAトップです。今週末のラインナップも4戦連続2着中のファンキーゴールドや、3連続2着で前走3着のラズルダズルなどは、1番人気でも確勝級のオッズになりそうです」(競馬記者)

 そんな「量より質」の川田騎手に対して、松山騎手は「質より量」を地で行くタイプだ。

 これまでの騎乗回数575回は、武豊騎手以上のペースで騎乗回数記録を更新し続ける“鉄人”幸英明騎手の602回に次ぐ数字。関係者からの信頼あっての記録だが、松山騎手はここに来て量だけでなく質も向上している。

「人気的に厳しい馬もいますが、松山騎手としては有力馬の騎乗が目立つ午前中のレースで勝負かけたいところです。また小倉2歳Sで騎乗するルクシオンは九州産馬ながら、デビュー戦の勝ちっぷりが良く、ここでもチャンスがある1頭だと思います。時計が掛かる展開になって欲しいですね」(同)

 ただ、今週の小倉開催は台風10号の影響が懸念されている。特に日曜日6日の九州地方上陸は、ほぼ確実視されており、場合によっては翌日7日以降へ順延、台風の速度によっては開催そのものが中止になる可能性もありそうだ。

 そうなると、決戦は良好な馬場コンディションが保たれそうな明日がヤマ場か。九州出身で譲れない川田騎手か、数と勢いで先輩を飲み込みたい松山騎手か――。夏競馬の最終週は熾烈なリーディング争いが繰り広げられる小倉に注目したい。

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