JRA川田将雅「落馬」も福永祐一タイセイアゲイン8馬身差圧勝!「これだけの脚を使える馬は、なかなかいない」ダート界に「超大物」登場の予感
19日、中京競馬場で行われた新馬戦(ダート1800m)は、3番人気のタイセイアゲイン(牡2歳、栗東・松下武士厩舎)が優勝。最後の直線であっさり抜け出すと、最後は後続に8馬身差をつける圧巻デビューとなった。
10頭立てで行われたダート1800mのレース。ゲートをやや煽り気味に出遅れたタイセイアゲインだったが、鞍上の福永祐一騎手が冷静に立て直す。逃げた2番人気のロコポルティ、それをマークする1番人気メイショウミツヒデらを見るような形の好位からの競馬となった。
1000m通過が67.2秒という超スローペースだったこともあって、最後の直線入り口では各馬が横に広がっての瞬発力勝負。だが、福永騎手がレース後に「いい決め手がある」と評価した通り、タイセイアゲインが見せた末脚は1頭だけ次元が違った。
直線半ばでは、先頭を走っていたロコポルティが突如内ラチに突っ込むアクシデント。鞍上の川田将雅騎手が内馬場に振り落とされるヒヤリとするシーンがあったものの、そこから一気に加速したタイセイアゲインは、あっという間に後続を突き放すと、最後は流したままゴール板を通過した。
「まず落馬した川田騎手ですが、幸い大事には至らなかったようです。しかし、それを上手く避けてからのタイセイアゲインの伸びは、目を見張るものがありましたね。レース後に福永騎手も『ダートでこれだけ脚を使える馬は、なかなかいない』と絶賛していましたよ。
超スローだったとはいえ、最後の2ハロンは12.0→11.8秒と芝並みの時計。調教ではあまり動かなかったので3番人気でしたが、ここではモノが違いましたね。1本筋の通った良血馬だけに今後が楽しみです」(競馬記者)
記者が話す通り、パイロ産駒のタイセイアゲインは東京大賞典(G1)を勝ったローマンレジェンド、初代JBCレディスクラシックの勝ち馬ミラクルレジェンドの甥にあたる良血馬だ。他にもジャパンダートダービー(G1)で3着したグレートタイムなど、松下武士調教師が「ダートが合っている」と話した通り、軒並みダートで結果を残している一族である。
「スタートが遅かったり左にモタれたり課題はあるけど、楽しみな馬な馬ですよ」
レース後、そう先を見据えた福永騎手。気になる次走に関しては「オーナーと相談します」(松下師)とのことだった。
デビュー戦から“異次元”の末脚を披露したタイセイアゲイン。2歳世代のダート戦線は、しばらくこの馬を中心に展開されることになるかもしれない。
PICK UP
Ranking
5:30更新- 田辺裕信「痛恨ミス」に降板を期待する声も浮上?超大物馬主が「何やってんだよー」のご立腹…一石投じたファンとのやり取りに注目集まる
- 「G1馬5頭」でも盛り上がりを欠く今年の大阪杯…ドウデュース、リバティアイランド登場も国内は閑古鳥…いよいよ「最弱世代」疑惑は確信レベル?
- C.ルメール「12戦全敗」で連覇に審議ランプ点灯?ライバル川田将雅は7勝の猛チャージ…ドバイワールドカップデーで注目の直接対決
- 大阪杯は最強5歳世代に注目!イクイノックス、ドウデュース、アスクビクターモア、ジャスティンパレスを【完封】したジオグリフに復活の予感!
- 【大阪杯】ノーザンファームの「締め出し作戦」が大成功?フルゲート16頭に11頭の大攻勢…「幻の1番人気候補」が無念の門前払い
- 皐月賞馬サートゥルナーリア×桜花賞馬ハープスターで「シーザリオ×ベガ」の超名牝系タッグ! 2024年新種牡馬筆頭は「第二のスワーヴリチャード」を許さない?
- ダービー「当確級」の逸材が皐月賞参戦!過去にキズナ、シャフリヤールらが条件クリア、浜中俊VS坂井瑠星の「第2ラウンド」も勃発?
- 「競馬の神様」は実に意地悪だ!キャプテン渡辺のWIN5あるある…「これだけはやめてね」という相手が異常な確率で来る問題【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 【大阪杯】エフフォーリア、タイトルホルダー引退でも最強世代に存在感!1週前追い切りから豪快リハ…酒井学ステラヴェローチェに絶好チャンス
- 【ドバイターフ(G1)展望】武豊×ドウデュース「凱旋門賞制覇の夢」に向けて仕切り直し!ロードノースの4連覇を阻んで“夢”実現へ
関連記事
JRA「悲運の名馬」の妹サヴァニャンが初陣! 「2.1億円馬」は“ジンクス”を超えられるか……金子真人オーナー唯一の「弱点」とは
JRAデアリングタクトの前祝いなるか!? “激安”全妹マオノジーナスに「2冠牝馬の“弟妹”は大成しない」ジンクスがのしかかる……
JRA国枝栄厩舎「大物2歳」がサトノフラッグを圧倒!? 1週前にはカレンブーケドールも一蹴……名門厩舎の「隠し玉」がいよいよデビュー!
JRA武豊と名牝の繰り返す「すれ違い」再び!? 重賞勝利を逃した「鞍上交代劇」を“思い出”で払拭できるか
JRA「史上最高5億円馬」全兄サトノスカイターフがデビュー間近!! サトノ軍団本命候補は 「過去の悲劇」を払拭する走りを見せられるか