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JRA3歳大物キタノオクトパス「絶望」出遅れから「5馬身差」のツンデレ圧勝劇! カフェファラオ、ダノンファラオとの再戦まで負けられない

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 20日、中山競馬場で行われた鋸山特別(2勝クラス・ダート1800m)は、田辺裕信騎手のキタノオクトパス(牡3、美浦・高木登厩舎)が1番人気に応えて勝利。2着に5番人気アルーフクライ、3着にはスピアザゴールドが入った。

 フルゲート16頭立てのレース。キタノオクトパスは単勝1.8倍という断然人気に支持されながらもまさかの出遅れ。1コーナーを過ぎて後方から3番手という絶望的な位置取りとなった。

 だが、激しい先行争いに前を行く馬たちの手応えが怪しくなる展開を3コーナー過ぎから徐々に進出。大外からまくって直線入り口では楽な手応えで上がり、残り200mで前の馬を捉えると、最後はモノの違いを見せつける5馬身差で圧勝してみせた。

 ジャパンダートダービー(G1)3着の実力はここでは別格だった。

 昨年11月に福島のダート1700mでデビュー勝ちしたキタノオクトパス。その後、中山のダート1800m条件を3戦して2着2回、5着1回の3連敗。決して得意としている条件ではなかった。

 進境を見せたのは待望の2勝目を挙げた東京の1勝クラスの勝利からだろう。初重賞挑戦となったユニコーンS(G3)で5着した勢いに乗って挑んだ大井のジャパンダートダービーでも3着に健闘。

 そして、秋の飛躍を目指して選ばれたのが、古馬と初対決となった今回のレースだった。

「圧倒的1番人気の出遅れにざわついたファンも多かったかもしれませんが、直線半ばではむしろ安心して見ていられるほどの圧勝劇でした。

シゲルタイタンが飛ばす展開を3頭が追いかける流れも味方したかもしれませんが、それにしてもここではモノが違いましたね。

ゴール前では流す余裕まであったほどでした」(競馬記者)

 2勝クラスでこれだけの強さを見せたからには、クラスが上がっても壁はなさそうなだけに、再度の重賞挑戦もそう遠くはないだろう。

 現在、3歳世代はジャパンダートダービーを優勝したダノンファラオ、ユニコーンS(G3)を圧勝したカフェファラオの2頭がトップクラスの評価を得ている。

 ライバル2頭と再び対決するためにも、キタノオクトパスにとって負けられない戦いが続く。

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