JRA菊花賞(G1)岩田康誠が仰天「ソーシャルディスタンス策」も実らず代打失敗!? 「ヴァルコス以外は内を空けています」に佐々木主浩オーナーは……
25日、京都競馬場で行われた菊花賞(G1)は、断然の1番人気に支持されたコントレイルが勝利。父ディープインパクト以来、15年ぶりとなる無敗での牡馬クラシック3冠を達成した。
クビ差の2着に好走したのは、2連勝中の上がり馬、アリストテレスだった。最後の1冠で逆転を狙ったノーザンファームの新星がコントレイルを徹底マーク。最後の最後まで苦しめたが、わずかに及ばなかった。
そして、同じノーザンファーム生産馬で、長距離向きの血統という背景もあって6番人気の支持を受けたのがヴァルコス(牡3歳、栗東・友道康夫厩舎)だった。
しかし、そのヴァルコス陣営は金曜日の午後にハプニングに襲われた。鞍上を務める予定だった三浦皇成騎手が病気のため、急きょ、岩田康誠騎手への乗り替わりが発表されたのだ。
「乗り替わりが分かったときは、関東の三浦騎手から、京都で経験豊富な岩田騎手への乗り替わりをプラスに捉える意見も少なくありませんでした。しかもレース直前というわけではなく、金曜日の段階でしたから、策を練る時間もたっぷりあったはずです。
友道調教師も『(2周目3コーナーの下り)坂を利用してスパートできれば』と手の内を明かしていたのですが……」(競馬誌ライター)
菊花賞の最後の直線で主役を務めたのは、無敗の3冠に輝いたコントレイルだった。しかし、“1周目の直線”でその役を務めたのは、間違いなくヴァルコスの方だった。
ヴァルコスは、7枠14番の外枠からまずまずのスタートを切ったが、岩田騎手はすぐに後方に下げた。そして、最初のコーナーまでに内に切り込むと、インコースに進路取り。最初の4コーナーをカーブすると、各馬が内を空けて馬場のいいところを進むなか、ヴァルコスだけが徐々に内ラチに向かって斜めに進んだ。
1周目のゴール板前では、他の17頭がきれいに縦に長い列を作ったが、ヴァルコスは大きく離れたインコースを進んだ。これには、実況アナウンサーも「ヴァルコス以外は内を空けています」と強調したほど。その後も、常に内目を通り、最後の4コーナーを回ると、馬場の3分どころに進路を取り、ジリジリ伸びて8着でゴールインした。
結果論だが、逃げたキメラヴェリテを含めた他の17頭が内を空けていたこと、そして最後の直線でも外を通った馬が伸びていたことなどから、岩田騎手の奇襲は失敗に終わったと言わざるを得ないだろう。
岩田騎手は、この日の京都2Rで芝1400m戦に騎乗。道中インを進み、直線で外に持ち出すと、末脚を伸ばし、11番人気の馬を4着に導いた。岩田騎手の頭にはそのイメージがあったのかもしれない。
しかし菊花賞は3000mという長丁場。1頭だけ馬場が悪いところを走るという“ハンデ”は致命傷となった。岩田騎手も、この日は外伸び馬場と分かっていたはずなのだが……。
SNSなどでは、1頭だけ離れてインを進むヴァルコスの姿に対し「ここでソーシャルディスタンス?」、「なぜ荒れた内に?」、「外回してほしかった……」などと辛辣なコメントが並んだ。三浦騎手、そして佐々木主浩オーナーは、ヴァルコスの“過度な社会的距離”に何を思っただろうか。
PICK UP
Ranking
5:30更新- 田辺裕信「痛恨ミス」に降板を期待する声も浮上?超大物馬主が「何やってんだよー」のご立腹…一石投じたファンとのやり取りに注目集まる
- 「G1馬5頭」でも盛り上がりを欠く今年の大阪杯…ドウデュース、リバティアイランド登場も国内は閑古鳥…いよいよ「最弱世代」疑惑は確信レベル?
- C.ルメール「12戦全敗」で連覇に審議ランプ点灯?ライバル川田将雅は7勝の猛チャージ…ドバイワールドカップデーで注目の直接対決
- 大阪杯は最強5歳世代に注目!イクイノックス、ドウデュース、アスクビクターモア、ジャスティンパレスを【完封】したジオグリフに復活の予感!
- 【大阪杯】ノーザンファームの「締め出し作戦」が大成功?フルゲート16頭に11頭の大攻勢…「幻の1番人気候補」が無念の門前払い
- 皐月賞馬サートゥルナーリア×桜花賞馬ハープスターで「シーザリオ×ベガ」の超名牝系タッグ! 2024年新種牡馬筆頭は「第二のスワーヴリチャード」を許さない?
- ダービー「当確級」の逸材が皐月賞参戦!過去にキズナ、シャフリヤールらが条件クリア、浜中俊VS坂井瑠星の「第2ラウンド」も勃発?
- 「競馬の神様」は実に意地悪だ!キャプテン渡辺のWIN5あるある…「これだけはやめてね」という相手が異常な確率で来る問題【徒然なる神のくず競馬トーク】
- 【大阪杯】エフフォーリア、タイトルホルダー引退でも最強世代に存在感!1週前追い切りから豪快リハ…酒井学ステラヴェローチェに絶好チャンス
- 【ドバイターフ(G1)展望】武豊×ドウデュース「凱旋門賞制覇の夢」に向けて仕切り直し!ロードノースの4連覇を阻んで“夢”実現へ
関連記事
JRA菊花賞(G1)C.ルメール「悪魔的戦略」に福永祐一コントレイル戦慄……「ちょっと不味いなと」絶対王者を追い詰めた3000m徹底マークの「2つの狙い」
JRA「泣きそう」リフレイム関係者も”やんちゃ姫”の一変に感無量……「5馬身差」圧勝もデキは6分の衝撃! エイシンヒカリ2世はもはや黒歴史か
【スワンS(G2)展望】アドマイヤマーズVSステルヴィオ、JRA京都競馬場「改修前最後の重賞」はマイルG1馬の一騎打ち!?
JRA【天皇賞・秋(G1)展望】アーモンドアイ前人未到の8冠へ、女傑クロノジェネシス初対決! ウオッカVSダイワスカーレット以来「牝馬ワンツー」なるか
【アルテミスS(G3)展望】JRA関東リーディング争う4騎手がそろって有力馬に騎乗! 3連勝狙うソダシはファンに「白毛」初お披露目!