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JRAアルテミスS(G3)柴田大知「大恩人」との“奇跡”の出会い。年間「0勝」から“鳳凰”のように舞い上がった復活劇

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 31日、東京競馬場で行われる2歳牝馬限定のマイル戦。アルテミスS(G3)にユーバーレーベン(牝2歳、美浦・手塚貴久厩舎)が出走を予定している。

 アルテミスSは今年で9回目。重賞として新設された2年後にG3に格付けされ、その後はリスグラシューやラッキーライラックという後のG1勝ち馬も輩出しているレースだ。

 ユーバーレーベンはデビュー戦を勝利し、2戦目の札幌2歳S(G3)でも2着と健闘。これまでの2戦は戸崎圭太騎手が騎乗していたが、この重要な一戦で騎乗を任されたのが柴田大知騎手だ。

『競馬ラボ』のコラム『柴田大知の進化論』では「前走は札幌2歳Sで2着と結果を出していますが、先々を占う意味でも力が入ります」と話す柴田大騎手。ここでの期待感とともに、先々の活躍に期待を膨らます。

 ユーバーレーベンのオーナーは、サラブレッドクラブ・ラフィアン。「マイネル」軍団でお馴染みのクラブ法人だ。

 今でこそ「マイネル軍団」の主戦を務める柴田大騎手だが、ラフィアン前代表取締役社長で、現在は有限会社コスモヴューファームの社長を務める岡田繁幸氏との関係には「ある馬」がもたらした“奇跡”の出会いがある。

 柴田大騎手は1996年3月、栗田博憲厩舎の所属騎手としてデビュー。1年目は27勝の勝ち星を挙げ、翌年には早くもフリーの騎手となる。しかし、フリー騎手となったのを境に乗鞍が激減。2006年にはついに「0勝」と勝ち星がなくなった。

 そこから1勝もできぬまま1年が経ち迎えた2008年。柴田大騎手に転機が訪れる。

 8月、北陸S(OP)で騎乗したのは「ダイイチミラクル」だ。ハンデ戦に出走する本馬の負担重量は49kg。これに騎乗できるジョッキーがいないことから、柴田大騎手に騎乗依頼が舞い込んだのだ。手綱を任された柴田大騎手は、8番人気だったダイイチミラクルで2着と健闘。これを機にダイイチミラクルのオーナーであるミルファームから、騎乗を任される事が増え始めた。

 ミルファーム代表取締役である清水敏氏は、元々ビッグレッドファームで働いていた経歴がある。ビッグレッドファームは「マイネル」軍団の生産牧場で、岡田氏の妻・美佐子氏が代表。清水氏の紹介を受け、柴田大騎手は岡田氏との出会いを果たすことになったのだ。

 2011年には、マイネルネオスで挑んだ中山グランドJで、ついにジャンプG1を制覇。2013年にはマイネルホウオウでNHKマイルC(G1)を制覇し、平地G1での初勝利も掴んだ。

 勝利ジョッキーインタビューでは、涙をこぼした柴田大騎手。後の『netkeiba.com』インタビューで「繁幸社長は、恩人どころか大恩人です」と語っている。

 ユーバーレーベンも、ここを勝利するようならG1制覇への期待がグッと高まることだろう。

 ビッグタイトル奪取に向け重要な一戦。柴田大騎手の「大恩人」へ届ける熱い騎乗に期待したい。

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