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3歳馬「低レベル」が浮き彫りに……。有馬記念(G1)バビット、オーソリティ惨敗で「12年ぶり」の屈辱も、唯一アノ馬は収穫あり!?
27日に中山競馬場で行われた有馬記念(G1)はクロノジェネシスが優勝し、春秋グランプリ制覇を達成した。今年、G1・3勝をあげたグランアレグリアと同じ4歳牝馬ということで、来年も競馬界を牽引する存在として期待されるだろう。
その一方、3歳馬であるバビットは13着、オーソリティは14着と揃って惨敗に終わった。
グレード制導入後、有馬記念最多の14勝を挙げる3歳馬。過去10年で馬券に絡まなかった年はわずか2回ということからも、相性の良さが窺えるだろう。しかし、今年は掲示板すら外すというまさかの結果。これは2008年(フローテーション9着、ベンチャーナイン10着)以来、12年ぶりの大失態である。さらに、2頭揃って2桁着順に沈んだのは、グレード制導入後初となる不名誉な記録だ。
今年の3歳馬といえば、コントレイルとデアリングタクトが無敗で3冠を達成。最強馬対決に沸いたジャパンC(G1)でアーモンドアイに敗れたものの、それぞれ2、3着を確保しており、4歳シーズンの飛躍が熱望されている。
その反面、3歳馬は世代レベルの低さも叫ばれてきた。
G1での古馬初対戦となったエリザベス女王杯には5頭の3歳牝馬が出走。オークス(G1)で2着のウインマリリン、同3着のウインマイティー、秋華賞(G1)で3着のソフトフルート、同5着のミスニューヨーク、ローズS(G2)を制したリアアメリアと、デアリングタクト不在とはいえ、世代を代表する馬が参戦している。
それにもかかわらず、最先着はウインマリリンの4着。それ以外は着外に終わったことで、デアリングタクト以外は弱いのではないかと疑いの目が向けられた。
さらに翌週のマイルCS(G1)は3歳牡馬No.2のサリオス、2歳女王のレシステンシア、NHKマイルC馬ラウダシオンという3頭のG1馬が参戦。サリオスは展開が向かなかったという敗因も挙げられが、それぞれ5着、8着、15着に敗れてしまい世代レベルの低さを露呈する結果となった。
さらに有馬記念で重賞2勝のバビット、オーソリティが惨敗を喫したことで弁解の余地がなくなったとも言えるだろう。
だが、唯一の希望となりそうなのが有馬記念でサラキアが2着に激走したことである。
今年の府中牝馬S(G2)で待望の重賞初勝利を挙げたサラキア。次走のエリザベス女王杯で2着、そして有馬記念でも2着と、5歳シーズンでついに本格化したのだ。だが、クラブ規約により6歳3月が引退期限となっているため、有馬記念がラストランとなった。
サラキアの引退は惜しまれるが、晩成であったということは弟サリオスにとって朗報と言えるだろう。
サラキアは産駒の完成が早い傾向にあるディープインパクトを父に持っている。それにもかかわらず、晩成だったということは母系にその傾向があるということだろう。そのため、父ハーツクライのサリオスは4歳シーズン以降のさらなる成長に期待できるというわけだ。
来年以降、サリオスの活躍が世代低レベル説を覆すカギとなるのではないだろうか。
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