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甘デジ「出玉・連チャンに特化」したマシンが続々…2020年もっとも「心を熱くした」機種を発表!!

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 クリープのないコーヒーなんて、甘デジのないパチンコのようなもの。そう言わしめるほどの存在感と人気でパチンコ界に君臨する甘デジ。リリースされるすべてのパチンコ台を追いかけるのは難しいが、「とりあえず甘デジだけは打っておくか」というファンも多いだろう。

 そこで2020年の甘デジ機種を振り返り、どれが1番面白かったかを決めて今年を締めくくりたい。ちなみに今回の「甘デジ」は大当り確率が1/100以上の台を指す、本来の意味での甘デジ台である。

 今年リリースされた甘デジは町男調べで34機種。もちろん、それぞれに魅力のあるものであったが、あくまで町男の独断と偏見での選出であることをご理解いただきたい。

 まずは今年の甘デジシーン全般について考えると、やはり出玉への特化や連チャン性能に重きを置いたスペックやゲーム性がトレンドであったように思う。これは良くも悪くも昨今のパチンコ界の流れであって、そうなるのはもう仕方がない。

 出玉や連チャン偏重タイプが増えるということは必然的に突破型が多くなるということで、1回当ったくらいではまともな出玉を手にすることはできないのである。

 ということは、甘デジを名乗っててはいても、実際にはライトミドル以上の引きが必要となったりすることも多い。そういった意味では真に甘デジと呼べる機種はより限られた存在であるのかもしれない。

 また、今年のハイライトといえる「遊タイム」を含めたネオ時短の存在を考慮せずにはいられないだろう。ハマリ救済機能として鳴り物入りで登場した遊タイムは確率の甘い機種でこそ恩恵を受けやすい印象で、ミドルタイプはメリットよりもハイエナを怖がるあまりかえって稼働を阻害しているような状況もある。

 その点、甘デジなら遊タイムまで打ち切るハードルも低く、何より遊タイムに突入しても、一撃何千発、何万発というような破格の利益を享受できるわけではない。

 その一方で、遊タイム以外の新解釈で規定された時短機能を活用できるのが甘デジではないかと踏んでいる。100回転を超える時短も大当りを介せず突発的に突入できる時短も、甘い確率だからこそ、諸処バランスよくスペックを構成でき、その魅力を最大限に発揮したゲーム性を構築できるのではないだろうか。

 以上の考察から導き出される機種はただひとつ。『PAドラム海物語IN JAPAN』である。

 確変突入率が100%。プラス時短で連チャン性をある程度担保。さらに遊タイムでハマリの緩衝材を用意しつつ、通常時にいきなり突入する突発時短がゲーム性を格段に昇華させる。隙のない完璧な仕上がりで、間違いなく今年1番面白かったマシン。来年1年打ち続けたいくらいである。

 というわけで、2020年で1番面白かった甘デジは『PAドラム海物語IN JAPAN』となった。来年もネオ時短を中心にした魅力的な甘デジが登場することであろう。

(文=大森町男)

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