JRAウイニング競馬「痛恨の誤報」で121万馬券が霧散……愛知杯(G3)16番人気「1着でゴールイン!」実況にファンから嘆きの声
16日、中京競馬場で行われた愛知杯(G3)は、マジックキャッスル(牝4歳、美浦・国枝栄厩舎)が優勝。昨年は60万馬券が飛び出すなど、荒れることで知られるハンデ重賞だったが、今年は2番人気馬が勝ったことで三連単7万9590円と平穏な結果に終わった。
ただ、土曜のレース中継でお馴染みの『ウイニング競馬』(テレビ東京)などでレースを観戦していた穴党のファンは、思わずぬか喜びしたのではないだろうか……。
というのも、愛知杯のレース実況であってはならない“誤報”があったからだ。
番組では、レース前にマジックキャッスルの国枝厩舎をインタビュー。国枝調教師から「状態は良いので、重賞の1つくらいは獲りたい」という強気なコメントを引き出すなど、ここまではまさに競馬ファンに役立つ充実ぶりを見せていた。
しかし、痛恨のミスがレース中継の最後の最後、残り100mというところで起こってしまった。
「さあ、前の争いは14番のランブリングアレー! これを交わしたリンディーホップ! リンディーホップ! リンディーホップ1着でゴールイン!」
そんなKBS京都の澤武博之アナの実況を聞けば、誰でもリンディーホップが勝ったと思うだろう。ましてやリンディーホップは18頭中16番人気の大穴馬。もしこれが“事実”であれば三連単は121万馬券だっただけに、リンディーホップから馬券を買っていたファンからは思わずガッツポーズの1つや2つ飛び出していたかもしれない。
しかし、そんな歓喜の瞬間も空しく、ゴール直後「いや、失礼! マジックキャッスル、マジックキャッスル!」という非情な通告が……。
これにはネット上の競馬ファンからもSNSや掲示板を通じて「リンディーホップが勝ったと思ってた」「マジであり得ん」「幻の愛知杯馬とは」など“嘆き”の声が続々。中には「単勝持ってたんだけど……」といった猛者もいたようだ。
「ラスト150m辺りで、一度はランブリングアレーとマジックキャッスルが抜け出したと実況されていたんですけどね……。
リンディーホップもマジックキャッスルも同じ8枠だったことに加え、オーナーも社台レースホースと勝負服も同じ。見分けが付き難かったことは事実ですが、だからこそファンも実況を頼りにしてしまうところ。厳密にはマジックキャッスルは染め分け帽なので、帽子の色に注意すれば間違えることはないはず。それだけに澤武アナにとっても痛恨のミスだったと思います」(競馬記者)
ちなみにKBS京都の公式ホームページで「今までの一番の失敗は?」という質問に「1位タイがいっぱいある」と答えている澤武アナ。今回の愛知杯も、そんな不名誉なリストに加えられるかもしれない。
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