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JRA【AJCC(G2)展望】コントレイル世代「3強ムード」もアリストテレスは危険な人気馬!? 1週前追い切りに調教師から不満の声……

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 24日(日)、中山競馬場ではアメリカジョッキークラブカップ(G2、以下AJCC)が開催される。春の中長距離路線を見据えた有力4歳馬の3頭が上位人気を占めそうだ。

 最大の注目は、菊花賞(G1)2着のアリストテレス(牡4歳、栗東・音無秀孝厩舎)だろう。

 6分の4という抽選を突破して出走した菊花賞。鞍上のC.ルメール騎手はコントレイルを徹底的にマークすると、直線では外から先頭に立つ勢いで伸びた。しかし、追い比べの末、コントレイルの勝負根性に屈してクビ差及ばなかった。

 菊花賞で好勝負を演じた要因の一つが、スタミナ豊富な母方の血だ。近親には長距離路線で長く活躍したリンカーンの他、クラシックホースも複数出ている。フィエールマンが引退したいま、天皇賞・春(G1)の最有力候補との呼び声も高い。

 14日の1週前追い切りでは、栗東CWで82秒9-12秒4という時計をマークしたが、併せた1勝クラスの僚馬には半馬身遅れた。これには、音無調教師も「本当はもっと速い時計を出したかった」と不満気なコメントを残している。最終追い切りの動きをしっかり見極めたいところだ。

 それでも前走の結果を受けて、1番人気に支持されることは間違いなさそう。しかし、状態面に加えて、トリッキーな中山コースも初めてで、危険な人気馬になる可能性もはらんでいる。

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 同じくコントレイル世代のヴェルトライゼンデ(牡4歳、栗東・池江泰寿厩舎)は、クラシック3冠を皆勤。皐月賞(G1)は8着に敗れたが、日本ダービー(G1)では3着に食い込んだ。

 秋は熱発もあって、やや順調さを欠いたが、神戸新聞杯(G2)2着、菊花賞7着という結果を残した。この馬も半兄が菊花賞馬のワールドプレミアで、スタミナ豊富な血統だ。菊花賞ではアリストテレスに1秒4差つけられたが、今後何度も対戦することになるはず。巻き返しはなるか。

 14日の1週前追い切りは栗東CWで81秒5-12秒4をマーク。こちらは併せた馬にしっかり先着。前走からの上積みも見込めそうだ。中山も3度経験しており、重賞初制覇を狙う。

 コントレイル世代3頭目がサトノフラッグ(牡4歳、美浦・国枝栄厩舎)だ。この馬もクラシック3冠を皆勤。皐月賞から順に5着、11着、3着という成績を残した。

 前走の菊花賞では後方待機策が功を奏して3着に追い込んだが、アリストテレスには3馬身半という決定的な差をつけられた。ただし、3頭の中では唯一の関東馬で、関東圏での競馬を味方につけたい。弥生賞(G2)を完勝した中山コースなら好勝負に持ち込めるだろう。

 14日には、美浦坂路で51秒3-12秒4をマーク。6日の2週前追い切りでも、51秒0-12秒2という好時計を叩き出した。

 4歳馬の三つ巴ムードが漂うが、菊花賞から最も成長しているのはどの馬だろうか。

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