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JRA朝日杯FS(G1)覇者グレナディアガーズ「始動戦」から浮かび上がる3歳マイル路線の実情。NHKマイルC(G1)目指す“ローテ”に変化のうねり?

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 昨年の2歳マイル王者・グレナディアガーズ(牡3歳、栗東・中内田充正厩舎)が、3月20日のファルコンS(G3)で始動することが分かった。

 ファルコンSの後は、皐月賞(G1)には向かわず、5月9日に開催されるNHKマイルC(G1)が大目標となる。例年なら朝日杯FS覇者は、皐月賞を第一目標に、距離不安があれば、日本ダービー(G1)を避けてNHKマイルCに向かうケースが多かった。しかし、今回の陣営の判断には賛同の声が目立った。

「グレナディアガーズは1400m戦でデビューしたように適性距離は1400m前後。1600mもぎりぎりで、2000mは明らかに長いという陣営の判断でしょう。スプリングS(G2)から始動する手もあったと思いますが、NHKマイルCが大目標なら、今回の選択は最善かもしれません」(競馬誌ライター)

 では、なぜ1600mで行われるアーリントンC(G3)やニュージーランドT(G2、以下NZT)ではなく、1400mのファルコンSなのか。それには幾つかの理由があるという。

「1つ目の理由は本番(NHKマイルC)までの間隔です。近年は外厩施設の充実などもあって、ぶっつけでG1に臨む直行ローテが主流になるほどです。本番まで、ある程度の間隔があった方が調整もしやすくなっているのです。トライアルにも指定されているアーリントンCとNZTは、NHKマイルCまでそれぞれ中3週と中2週ですが、ファルコンSは中6週とゆとりがあります。

2つ目の理由は、本番と同じ左回りというコース形態です。距離は1ハロン短いですが、ファルコンS以外の前哨戦はほぼ全て右回りコース。さらに中京の1400mはワンターンで東京1600mに似た特性を持っています。

最後は、他のノーザンファーム生産馬にNHKマイルC出走のチャンスを広げるためということもありえるでしょう。ファルコンSには優先出走権はありませんが、アーリントンCとNZTは3着馬までに優先出走権が与えられます。G1覇者のグレナディアガーズは賞金面の心配がありませんからね」(同)

 本来ならトライアルに指定されているアーリントンCとNZT組に有力馬が集まってもおかしくない。実際過去10年のNHKマイルC勝ち馬のうち5頭がその2レースからの参戦だ。

 しかし、アーリントンCは3年前から開催時期が、2月下旬から4月中旬に変更されたことで、近年のトレンドとは逆行して本番への間隔が詰まってしまった。NZTは、枠順に左右されやすい中山マイルコースで開催されていることも敬遠される理由だろう。

 一方、ファルコンSは昨年2着に入ったラウダシオンが本番で優勝。今年グレナディアガーズが陣営の目論見通りに3歳マイル王に輝けば、ファルコンSがNHKマイルCへの王道ローテになるかもしれない。

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