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JRA弥生賞(G2)C.ルメール「三本の矢」でダノンザキッド包囲網!? 仮想ダービー馬に未練タップリも…… はたして三択問題に正解はあるのか
7日、中山競馬場では弥生賞(G2)が開催される。2019年に死去したディープインパクトの功績を称え、昨年から弥生賞ディープインパクト記念に改称されたレースだが、今年はディープインパクト産駒の出走はない。
今年の弥生賞で主役を務めるのは、川田将雅騎手とのコンビで挑むダノンザキッドだ。
陣営としては、盤石の状態で本番に臨みたい意図もあり、本番前にひと叩きすることを選択した。『netkeiba.com』の想定オッズでは、断然人気の1.2倍。出走予定の他メンバーに重賞勝ち実績のある馬がいない上、ただ1頭のG1馬ともなれば当然の成り行きである。
本番と同じ中山・芝2000m条件で行われるレースということもあり、弥生賞からこれまで多くの皐月賞馬を輩出してきた。ここを圧勝するようなら本番に直結しそうだが、近年の弥生賞勝ち馬から皐月賞馬が出ていないのは気になる材料だ。
過去10年、弥生賞を制して皐月賞も連勝した馬はおらず、直近でも10年ヴィクトワールピサまで遡る必要がある。これについては調教技術の進化なども少なからず影響しているのだろう。一昨年のサートゥルナーリア、昨年のコントレイルなど、2歳G1を制した実力馬が皐月賞に直行して勝利している。
ただでさえ、勝利が至上命令といえるダノンザキッドに対し、密かに爪を研いでいるのがC.ルメール騎手がコンビを組むシュネルマイスター(牡3、美浦・手塚貴久厩舎)である。
昨年9月に札幌でデビューしたシュネルマイスターは横山武史騎手とのコンビでデビュー勝ち。12月のマイル戦・ひいらぎ賞(1勝クラス)を3馬身差で圧勝し、今回は距離を延ばして2000mの弥生賞で力試しとなる。
前走で勝利した際にルメール騎手が「能力のある馬です。乗りやすく、冷静に走っています。最後の瞬発力もありますから、上のクラスでも楽しみです。距離が延びても大丈夫です。今日は余裕がありました」とコメントを残したように、通用の下地は十分にありそうだ。
14キロ増の馬体で上がり3F最速の脚を繰り出して3馬身差の圧勝劇。ダノンザキッドを相手に勝ち負けを演じるようならば、クラシック候補として名を挙げることも可能。ルメール騎手も力が入るに違いない。
その一方で、ルメール騎手にはシュネルマイスター以外にもお手馬がいる。昨年のホープフルSでダノンザキッドの2着に入ったオーソクレース、今年の京成杯を快勝したグラティアスの2頭だ。
いずれも皐月賞に直行を表明しているが騎手は未発表。ルメール騎手とのコンビがまだ決まらないのはシュネルマイスターの存在があったとも考えられる。
共同通信杯(G3)で圧倒的な強さを見せつけたエフフォーリアに「ダービーホース」と白旗宣言を出したことでも話題となったルメール騎手。共同通信杯の前、ルメール騎手がエフフォーリアに騎乗するという噂も出ていたが、実現には至らなかった。仮想ダービー馬とのコンビは幻に終わったものの、お手馬3頭も期待馬であることに変わりはない。
はたして皐月賞目前の「三択問題」に正解は入っているのだろうか。
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