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JRA日本ダービー(G1)ではあり得ない!? 英ダービー3着馬が「未勝利戦」13馬身差で圧勝。武豊「ディープモンスターの悲劇」とあまりに対照的なお国事情
21日、アイルランドのダンドーク競馬場で行われた未勝利戦(オールウェザー2400m)をアウラーンナヴィーアン(牡4歳、愛・A.オブライエン厩舎)が13馬身差で圧勝した。
13馬身という大差も然ることながら、実は勝ったアウラーンナヴィーアンは昨年の英ダービー(G1)の3着馬。それも全姉が英オークス馬という良血だ。「ダービー3着馬が未勝利戦出走なんて反則だ」と他陣営は言いたくなるだろうが、本馬が未勝利なのだから仕方がない。
今年も、すみれS(L)を勝って武豊騎手に「これで賞金的にクラシックは大丈夫」と太鼓判を押されたディープモンスターが、賞金不足で京都新聞杯(G2)の出走を余儀なくされるなど、毎年のように激しい賞金ボーダー争いが繰り広げられる日本ダービー。
一方、英ダービーはフルゲートになる方が珍しいといった状況で、アウラーンナヴィーアンはデビュー戦が13着、2戦目が4着という成績ながらも英ダービーに出走している。
14番人気の本馬の役割は、同じオブライエン勢のラビット(ペースメーカー)だったが、昨年の英ダービーは歴史残る前残りで決着。ハナを切った8番人気のサーペンタインがそのまま5馬身半差で逃げきると、2番手を進んだ13番人気ハリーファサットがそのまま2着。3番手を追走したアウラーンナヴィーアンが3着と、まるで絵に描いたような“行った行った”の結果となった。
その後、8月の未勝利戦に出走したアウラーンナヴィーアンは、当然の1番人気に推されたが、ゴール前で2番人気に差し切られ、まさかの2着。
勝ったザワラは、母が凱旋門賞を無敗のまま制したザルカヴァの半妹という超良血馬。減量特典のある見習い騎手を配するなど、アウラーンナヴィーアンとの10ポンド(約4.5kg)差を活かしての勝利だった。
また、アウラーンナヴィーアンはレース後に骨折が判明。復帰戦となった今回の13馬身差勝利は、それらの鬱憤を晴らすかのような圧勝劇だった。
(文=銀シャリ松岡)
<著者プロフィール>
天下一品と唐揚げ好きのこってりアラフォー世代。ジェニュインの皐月賞を見てから競馬にのめり込むという、ごく少数からの共感しか得られない地味な経歴を持つ。福山雅治と誕生日が同じというネタで、合コンで滑ったこと多数。良い物は良い、ダメなものはダメと切り込むGJに共感。まれに自分の記事で泣く。
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