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JRA 「大先生」柴田善臣の“伝統芸”を上回ったのはまさかの武豊!? 6年ぶり参戦オークス(G1)ソダシ一強ムードも軽視できないベテランの魅力

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JRA 「大先生」柴田善臣の伝統芸を上回ったのはまさかの武豊!? 6年ぶり参戦オークス(G1)ソダシ一強ムードも軽視できないベテランの魅力の画像3

 ところが、意外にもダークホースとなったのがデビュー35年目の武豊騎手だ。G1参戦556戦で4着53回。4着率は9.53%と、柴田善騎手を上回る数字を残していたのである。

 武豊騎手といえば、大舞台で華々しい活躍を見せているレジェンドだが、G1レースに限定すれば、あの“伝統芸”を超える4着率を残していたのだから驚きだ。ちなみに近走では昨年12月、メイケイエールに騎乗した阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)で4着を記録している。

 オークス出走馬に話題を戻せば、柴田善騎手が騎乗予定のストライプ(牝3歳、美浦・尾形和幸厩舎)は、“超”がつく大穴馬。戦前の予想では、出走馬のなかでも下から数えたほうが早い超人気薄が予想される。

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田辺裕信騎手 撮影:Ruriko.I

 その理由は、前走の大敗にあるだろう。桜花賞は13番人気で12着。騎乗した田辺裕信騎手はレース後、「流れが速くて脚を使わされました。馬場が速いので心配していたのが、出てしまった感じです」とコメントしているように、G1の舞台で力不足は否めなかった。

 しかし、今回の舞台は全馬が未経験の2400mに距離は延長され、広々とした東京競馬場へと変わる。

 とくにストライプは今年1月30日に勝利したクロッカスS(L)や、昨年11月に4着と健闘した京王杯2歳S(G2)で、東京コースで好走経験を持つことは強みといえるだろう。

 昨年8月、新潟での新馬戦は500キロちょうどで出走。その後、10月の未勝利戦は504キロで勝利。ひと息いれた後の京王杯2歳Sは510キロで4着。そして堂々の勝利を飾ったクロッカスSの馬体重は514キロと、順調にその馬体は成長していた。

 桜花賞では輸送の影響もあったのか、マイナス12キロで出走している。馬体重減で実力を発揮できなかったようなら、巻き返せる余地は残っている。

 過去21回の柴田善騎手のオークス全成績を調べると、未勝利ではあるが。2着1回、3着2回。2006年は7番人気アサヒライジングで3着、いずれも8番人気だった10年アグネスワルツ3着、11年ピュアブリーゼ2着と、穴を開けている。オークスを制すれば自身初勝利となり、同時にJRAのG1最年長優勝記録を更新することになる。

 ちなみにオークスで4着は0回。くれぐれも自身初の4着にならないよう祈りたい。

(文=鈴木TKO)

<著者プロフィール> 野球と競馬を主戦場とする“二刀流”ライター。野球選手は言葉を話すが、馬は話せない点に興味を持ち、競馬界に殴り込み。野球にも競馬にも当てはまる「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」を座右の銘に、人間は「競馬」で何をどこまで表現できるか追求する。

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