調教師転身はまだ早い!? 横山典弘騎手が阪神で大暴れ! 好騎乗に“珍騎乗”連発でファン魅了!
6月21日現在、わずか15勝と成績不振に陥っている横山典弘騎手。今年2月に53歳を迎えただけあって肉体的に厳しいことは重々承知だが、昨年63勝を挙げているだけにスランプに入っていると言っても過言ではないだろう。
横山典騎手と言えば、一部の競馬ファンから「後方ポツン」と呼ばれている、集団から1頭だけ離れた最後方を進む騎乗で有名だ。特に今年はこのポツン騎乗が多く見られている。
最も印象的だったのは、先月の日本ダービー(G1)のレッドジェネシス(牡3、栗東・友道康夫厩舎)での騎乗だ。スタート直後から集団について行かず、前の馬から大きく離れた最後方を追走。最後の直線では馬が伸びないと分かると、最後はまるでエフフォーリアに騎乗する息子・武史騎手を気にしているようにも見えた。
日本ダービー後も「後方ポツン」がなくなることはなかった。
12日のジューンS(3勝クラス)では歌手の北島三郎さん所有馬キタサンバルカン(牡5、美浦・奥村武厩舎)に騎乗し「後方ポツン」を披露。1000m通過1分2秒のスローペースで4コーナーの通過順位通り決まったため、レース後はネット上のファンからSNSなどで「ポツンすると思った」「定位置」など、騎乗内容に疑問の声が続々……。中には「早く引退してくれ」という厳しい声もあった。
翌週土曜日の東京最終レースでは、近2走逃げて2連対のミッキーハロー(牡3、美浦・久保田貴士厩舎)に騎乗。単勝7.9倍(5番人気)の支持を集めた。しかし、そんなファンの期待をよそにミッキーハローはゲートで大きく出遅れてしまった。そしてそのまま、横山典騎手はポジションを挽回することなく、最後まで「後方ポツン」を貫き殿負けを喫した。
だが、横山典騎手は一転、翌日ファンを驚愕させる騎乗を連発する。
ミッキーハローの出遅れポツン騎乗から約21時間後、横山典騎手は阪神8Rでこの日最初のレースに騎乗していた。騎乗馬はヒルノエドワード(牡4、栗東・昆貢厩舎)。横山典騎手と仲が良い昆厩舎の馬とはいえ9か月の休み明けで、しばらく掲示板から遠ざかっているため単勝32.4倍の7番人気とファンの期待は薄かった。
しかし、横山典騎手は、それでも期待して馬券を購入したファンの思いに応えるかのごとく、とんでもない好騎乗を披露した。なんと前日とは真逆の「前方ポツン」。つまり、1頭だけ後続を大きく離して逃げたのである。
1000m通過タイムが56秒9の超ハイペースながら、結果はハナ差の4着と惜しい内容。時に「天才」と呼ばれる大ベテランの実力の片鱗を垣間見せたレースだった。
PICK UP
Ranking
17:30更新- 武豊×藤田晋オーナーの「遅れてきた好素材」がデビュー戦V! シンエンペラー、フォーエバーヤングなどに続く「世代5頭目」、重賞級の出世に期待
- 【皐月賞】戸崎圭太「継続騎乗」で大物とコンビ! 最も勝ちたいレースに「ダービー3勝」トレーナーが援護射撃
- 【マーチS(G3)展望】武豊も困惑「自らブレーキをかけた感じ」で前走惨敗ミトノオー、2戦2勝「得意舞台」に戻って巻き返しへ
- 三浦皇成「何もできなかった」絶望の34.6秒。「本当に申し訳ない」リベンジの機会もすれ違い…遠ざかる悲願のG1制覇
- 【毎日杯(G3)展望】C.ルメール×木村哲也「チーム・イクイノックス」の大物VSシンザン記念覇者ノーブルロジャー! 日本ダービー登竜門に素質馬が続々
- 藤田菜七子「126連敗」で崖っぷち、女性騎手ワースト更新の可能性も…現在の最多連敗は昨年未勝利だったあの若手騎手
- 【皐月賞】レガレイラ「最有力」も世代レベルに疑問?混迷極まるクラシック戦線…期待高まる「無敗馬」2頭の存在
- レガレイラか、シックスペンスか…皐月賞(G1)C.ルメールぐらり!? 安藤勝己氏「後ろ髪を引かれる勝ち方」超G1級シックスペンスが受け継いだキタサンブラックらの伝説
- 武豊が惚れた大物3歳牝馬が待望の復帰戦! 福永祐一が「コントレイル以上」と語る父のキャリアと酷似
- JRA 武豊「忖度なし」乗り替わりにファンから同情の声!? 「踏み絵でも踏ませる気か……」蜜月厩舎との疎遠が影響か
関連記事
JRA宝塚記念(G1)「時代が悪かった」横山典弘も嘆いた名馬の血! 天敵の主戦だった武豊がアリストテレスと初コンビ、因縁の名馬2頭が後押しするか!?
横山典弘「引退」間近か。調教師挑戦へ「すでに試験の資料を……」今年13勝、息子の横山武史・和生ら活躍に一家の大団円迫る
JRA横山典弘ダービーでも「ポツン騎乗」に非難轟々!? エフフォーリア見守る姿はまるで“父兄参観”……、レッドジェネシスのファンからは「もう乗らないで」
JRA 日本ダービー(G1)「新パートナー」横山典弘に賛否両論の声!? エフフォーリアVSレッドジェネシス、三男・武史との「ダービー親子対決」の行方
JRA 武豊は信頼度抜群!? 一球入魂ならぬ「一鞍入魂」の信頼度は本当か。川田将雅、横山典弘などトップジョッキーにみる「1日1鞍」限定の“勝負駆け”を探る!