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JRA福永祐一「来年まで楽しみ」ルージュスティリアはまるでワグネリアン!? シャフリヤールの黄金タッグが揃って高評価、強過ぎた故に陥った誤算「下手に乗った」と反省

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 1日、新潟競馬場で行われた5Rの2歳新馬戦は、福永祐一騎手騎乗の1番人気ルージュスティリア(牝2、栗東・藤原英昭厩舎)が優勝。単勝1.4倍の圧倒的支持を受けた期待馬が、モノの違いを見せつけてデビュー勝ちを飾った。

 史上2頭目となる無敗の三冠馬となったディープインパクトは、現役引退後に種牡馬としても9年連続リーディングサイアーに輝いた名馬。その死から2年の月日が経ったばかりだが、晩年の産駒から楽しみな牝馬が登場した。

 今年デビューした2歳の新馬戦でまだコマンドラインが1勝を挙げたのみ。少々意外な結果にも感じるが、ようやく真打ちが登場したかもしれない。

「能力が高い。スケール感がある」

 シャフリヤールを擁して日本ダービー(G1)を制した福永×藤原の黄金タッグ。その二人をして能力の高さを裏付けるコメントがレース前から飛び出したのがルージュスティリア。勝って当然の期待馬に陣営が求めていたのは、勝利の二文字よりも勝ち方だった。

 ところが、驚くことにレース後、福永騎手から出たのは、「下手に乗ってしまった」という反省の弁。ルージュスティリアが強過ぎたが故に名手のプランに誤算が生じてしまったようだ。

 10頭立て芝1800mのレース。好スタートを決めたルージュスティリアは、行き脚がつき過ぎて先頭に立つ勢い。福永騎手としては、取りこぼしのリスクを避けるため、好位追走のイメージが頭にあったと推測がつく。

 レースの主導権を握ったオヒロイチョウサンが逃げた流れは、1000m通過が65秒9という超スロー。手応えのよかったパートナーを一旦なだめて、中団の6番手までポジションを下げたとはいえ、前残りだけは避けたい思いもあったのだろう。

 残り800mを過ぎて外から進出を開始したルージュスティリアと福永騎手のコンビだが、抜群の反応を見せて最後の直線半ばで早々と先頭に躍り出る。後方から上がってきたスターズオンアースの末脚に一瞬冷やっとする場面もあったが、内容的には完勝といえる。

「4角で前を射程に入れておこうと予定していたけど、結果2ハロン以上追わせてしまった」

 これが前述の反省となった訳だが、「でも調教より芝でさらに良かった。来年が楽しみになった」と、振り返ったあたりは能力の高さを再確認できたということだろう。

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「超スローで究極の切れ味勝負となりましたが、自分から勝ちに動いて上がり3ハロン32秒7で押し切ったのはさすがです。福永騎手とのコンビで32秒台の上がりを駆使して新馬勝ちした馬といえばワグネリアンを思い出します。

ワグネリアンはヘンリーバローズとハナ差の辛勝でしたが、ルージュスティリアは早めに動く誤算がありながら3/4馬身差の完勝ですから……。“来年も楽しみ”というからには、G1級の評価をしていると考えられますね」(競馬記者)

 祖母に米G1・3勝馬ワンデスタもいるルージュスティリア。同馬のスケールを語る陣営からディープインパクト、シャフリヤールの名前が出てくることも異例といえるが、それだけ評価が高いということ。

 今年のダービーには牝馬のサトノレイナスが挑戦したが、もしかしたら来年のダービーにルージュスティリアの姿があっても驚けないかもしれない。

(文=高城陽)

<著者プロフィール>
 大手新聞社勤務を経て、競馬雑誌に寄稿するなどフリーで活動。縁あって編集部所属のライターに。週末だけを楽しみに生きている競馬優先主義。好きな馬は1992年の二冠馬ミホノブルボン。馬券は単複派で人気薄の逃げ馬から穴馬券を狙うのが好き。脚を余して負けるよりは直線で「そのまま!」と叫びたい。

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